Jack Johnson 『イン・ビトウィーン・ドリームス』特集!

2010-08-23

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   Better  Together   /    Jack Johnson  

Jack Johnson2005年の大ヒットアルバム
『In Between Dreams』特集!

本当に、夏の終わりに癒される名盤ですよね・・・。

さて、

Jack Johnsonは、1975年に、ハワイ・オアフ島の
ノースショアに生まれました。

サーファーたちが、最も憧れて、最も恐れる波:
パイプラインで有名なその場所に
生まれたんですから、
ジャックも当たり前のようにサーフボードで
遊ぶようになります。

それこそ、1~2歳の時には、父親のサーフボードに
乗っていたそうです。

実力もメキメキUP!


高校生のころには、世界最高峰のサーフィン大会:
パイプライン・マスターズにも
出場するほど、
大注目のプロサーファーだったそうです。

<あの!クイックシルバー社とプロ契約を結んでいた
そうですから、
その実力は、ホント凄かったんですね。>


そんな彼に転機が訪れたのが17歳のとき。

サーフィンの最中に、海底のサンゴ礁に体を叩き付けられた彼は、
頭蓋骨にヒビが入って、頭部を100針以上縫うケガを
負ってしまいます。

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   Staple It Together   /    Jack Johnson  

 

グルーヴィーな“Staple It Together”。

アコギだけじゃなくて、エレキのカッティングも最高ですよね!

 

さて、さっきの話の続きです。

 

プロサーファーだった17歳のときに大怪我を負った彼が、

数ヶ月のリハビリ期間に暇つぶしに手にしたのが、ギターでした。

なんとなく触っていくうちに、徐々に、音楽にのめり込んでいきます。

 

そして、ハワイを離れ、カリフォルニアの大学に進学。

趣味で音楽を続けながら、映画や映像のイロハを学びます。

 

 大学卒業後に、またハワイに戻ったジャックは、

友人のプロサーファーらと共に、サーフィン旅行をしながら、

 大学で学んだことを生かして、サーフィン映画を撮影します。

 

今では、サーフ・フィルムの定番になっている
『シッカー・ザン・ウォーター』(1999年)と

『セプテンバー・セッションズ』(2000年)ですね。

 

ちなみに、それ以前のサーフ・フィルムは、

パンキッシュでハードな音楽に乗せて、究極のライディングを
見せるものが
ほとんど。

 

でも、ジャックが作ったフィルムは、

自然が作り出す波をゆったりと美しく撮影して、

ピースフルなサーファースピリット、友情を描いた作品でした。

 

そして、その中のBGMはジャック自身によるもの。

アコースティックでオーガニックなサウンドは、
ピースフルな映像にピッタリと
ハマって、
新たなサーフ・フィルムのスタンダードとなりました。

 

そして、それに注目したのはサーフ界だけではありませんでした。

 

当時、新進気鋭のシンガーソングライターとして話題だった
G.LOVE
ジャックの才能に惚れ込んで、
自身のアルバム曲の作曲を依頼します。

“ロデオ・クラウンズ”というそのナンバーを、
今度はベン・ハーパーの
マネージャーが聴いて、また才能に心酔。

あっという間にデビュー、となります。

 

2001年。デビュー作
「ブラッシュファイアー・フェアリーテイルズ」の
リリースです。


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   Sitting, waiting, wishing   /    Jack Johnson 

次にお送りしたのは、当時ラジオでOAされまくっていた大ヒット曲
Sitting, waiting, wishing”です。
グラミー賞にもノミネートされましたよね。

 
さて、2001年についにミュージシャンとしてデビューした
ジャック・ジョンソン。

この遅咲きの新人のデビュー作は、インディー作品にもかかわらず、
口コミでジワジワと人気を獲得。
結局はメジャー作品として再リリースされて、
ミリオンヒットとなりました。

新たな世紀のスタンダード:
エコ、スローライフといった流れにピッタリハマったんでしょうか…。
または、人々は作りこまれたポップ・ソングに飽き飽き
していたんでしょうか…。

2003年には、セカンドアルバム『ON AND ON』をリリース。
これも、瞬く間にメガヒット。

全米3位を獲得して、日本でもラジオ、雑誌、TVなどで
大プッシュされました。
日本での初単独公演は、発売数分でソールド・アウト!
凄いです。

そして、彼の提案する“新たなサーフ・スタイル”は、
日本の若者の心をつかんで、サーフィンが大ブームに!
週末の海岸はいつも大混雑!
「サーフィンやってりゃモテる!」
というちょっと滑稽な状況になりました。

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   Never Know   /    Jack Johnson   

さて、さっきの話のつづきですが・・・

新たなサーフミュージックで一気に大人気になった
ジャック・ジョンソンが
2005年にリリースしたのが、
今日特集している『In Between Dreams』。

全米2位、全豪1位、全英1位、カナダ3位、ニュージーランド1位!
と英語圏全体で大ヒットして、
世界的な評価を受けるキッカケになった
大名盤です。

グラミー賞にもノミネートされて、ジャック・ジョンソンの名前は、
サーファーでなくとも知るものとなりました。

セカセカして、ストレスだらけ。
電車の中で肩がぶつかっただけでぶん殴ってしまうような
ギスギスした世の中の、一服の清涼剤のようなサウンドは、
世界中の人々を癒し続けています。


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.  CONSTELLATIONS   /    Jack Johnson