EUROPE:ファイナル・カウントダウン特集!

2010-12-26


europe

『EUROPE “FINAL COUNTDOWN ”特集』

1986
年、87年.
世界中が、このスウェーデンのロックバンドに夢中になりました。
アルバムセールスは全世界で650万枚を突破。
タイトルトラックのシングルも800万枚近くセールス!
当時、BON JOVIのライバルといえば、
このヨーロッパ以外にありませんでした。

M
   Rock The Night  /  EUROPE   

1曲目にお送りしたのは、1986年にリリースされたアルバム
The Final Countdown』から、シングル曲:ROCK THE NIGHT
です。
アメリカンロックとは明らかに異なる哀愁を帯びたメロディ。
ジョーイ・テンペストのハイトーンボイス!
もちろん、かなり時代を感じるサウンドではありますが、
その音楽の魅力は、いまだに色あせませんよね。

M
  Cherokee  /  EUROPE   

さて、次にお送りしたのは、1986年のそのアルバムから
“チェロキー”です。

ハードロックサウンドに、80
S丸出しの派手なシンセサウンド。
そして、メロディーはとにかくわかりやすくPOP
でも、どこか哀愁を帯びている・・・。

という、もーーー、日本人が絶対好きなロックサウンドですよね!
逆に言うと、これがよくアメリカでも受け入れられたなぁ・・・
っと、ビックリしてしまいますが・・・。

さて、今日の主役ヨーロッパですが、その歴史は1979年に
スタートします。

スウェーデンの首都:ストックホルムで4人組のロックバンド
として始まった彼ら。
中心メンバーは、ボーカルのジョーイ・テンペストと、
ギターのジョン・ノーラムです。

精力的にLIVE活動しながら様々なコンテストに応募しますが、
『スウェーデンのハードロックバンドなんて、誰も興味ないだろう!』
という一方的な理由で、レコード会社、イベント業者からは
無視され続けます。

それまで、スウェーデンといえばABBA
そういったディスコミュージックに需要はあっても、
ハードロックバンドなんて需要なし!
と思われていたんですね。

そんな中、やっと出場できたバンド・コンテストで、
大方の予想を裏切ってヨーロッパは、4000組の中から圧倒的な
パフォーマンスで優勝します。
そして、1983年についにセルフタイトルのアルバムで本国デビュー!

でも、はじめに火がついたのは、本国でもアメリカでもなく、
ここ日本でした。
この曲があるラジオでOAされて、人気が爆発したんですね。

M
  Seven Doors Hotel  /  EUROPE        

さて、お送りしたのは、ヨーロッパのデビューアルバムから、
ここ日本だけで大ヒットした“Seven Doors Hotel”です。

クラシカルなハーモニーギター、伸びやかなハイトーンボイス。
切なくて美しいメロディ。全てが日本人好みですよねー。

さて、この曲で一気に“BIG IN JAPAN
日本だけで人気となったヨーロッパですが、その後、
折からのハードロックブームにも助けられて、セカンドアルバム
WINGS OF TOMORROW』をヒットさせて、
ヨーロッパという名前を売っていきます。

そして、そのヒットのおかげで、EPICとのワールドワイド契約も
手にします。

そんな全てが順調な中でリリースされたのが、
今日特集しているアルバム『The Final Countdown』です。

プロデューサーは、あの!ジャーニーのエンジニアを長年務めていた
ケヴィン・エルソン。
“産業ロックならお手の物!”というケヴィンと
共に作り上げたアルバムは、
ロックファン以外の一般層も夢中になる、
完成された産業ハードロックでした。

特に、アルバムオープニングを飾るこの曲は世界18カ国で1位を記録!
印象的なビデオクリップの効果も絶大で、凄まじい人気となりました。

M
  The Final Countdown  /  EUROPE   

お送りしたのは、1986年のそのアルバムから、
問答無用の大名曲ですね。“ザ・ファイナル・カウントダウン”です!

イントロが1分27秒!というラジオマン泣かせの曲ですが、
このイントロがカッコよすぎて、売れに売れました!
プロレスとか、野球とか、いろんなスポーツの場でもよく
使われているので、
バンドのことは知らなくても、
このイントロは知ってるんじゃないでしょうか?

そして、テクニカルな早弾きのフレーズと、メロディックな
チョーキングフレーズが
混ざり合ったギターソロ!
ジョン・ノーラムの魅力が爆発、ですよね。

マイケルシェンカーのメロディーと、ゲイリームーアの泣きが
MIXされたような
ギタープレイに、当時のキッズは酔いしれました。

さて、この曲で一気にアメリカ、ヨーロッパ、
そしてもちろんアジアを制覇した
ヨーロッパ。
同時期にブレイクしたBON JOVIと共に
一夜にしてハードロック界の双璧と呼ばれるまでになりました。

M
  Ninja  /  EUROPE 

お送りしているのは、アルバムから、
“ニンジャ”です。
♪ニンジャは僕の心の中に生きている!と歌う意味不明な曲です。

さて、1986年~1987年にかけて、
世界中のヒットチャートを席巻したヨーロッパ。

アルバムからは、全米ナンバー1シングルヒット“キャリー”も出て、
その人気は不動のものになるかと思われました・・・

が・・・

アルバムツアー中に、中心メンバーでギタリストの
ジョン・ノーラムが脱退。
変わりにテクニカルな達人:キー・マルセロが加入しますが、
明らかにロックのエナジー、パッションはバンドから消えうせて
しまいます。

バンドは、その後POPで中途半端な作品をリリースして
ファンを失望させて、
セールス、動員共に激減。
BON JOVIが東の横綱なら、EUROPEは西の横綱、
とまで言われたBIG BANDは、
結局1992年にバンド活動を休止、
事実上の解散となりました。

2004
年には黄金期のメンバーで再結成しますが、
今の時代とシンクロした活動とはお世辞にも言えませんね。。。

ただ、1986年、1987年。

明らかに最も影響力があったBANDがヨーロッパです。
それ以上でもそれ以下でもないかもしれませんが、
当時を生きた人間にとっては一生忘れられない名曲たちですね。

 

M  Carrie  /  EUROPE     (  / 4 ’32 ”)