受験生応援企画第2弾!YAJIKITA的憧れの街巡り~吉祥寺~|旅人:井門宗之
2011-02-11
ある日の午後、僕の携帯に電話がかかってきた。
ディスプレイには「サリー」の文字。
サリー「井門さん、今度の吉祥寺取材、僕になりました…。」
YAJIKITAのロケは会議で場所とスタッフを決める。
吉祥寺は確か佐々木君の担当だったはず。一体…?
サリー「佐々木さんのスケジュールが取れなくて。吉祥寺…避けたい街なんですけど…。」
今回の企画は前回に続き【受験生応援企画】の第2弾!!
センターの神様:井門P(御利益無いよ)が受験生の為に何かしたい!と立ち上げたもの。
前回は学問にゆかりのある場所を巡って、受験生の合格を祈願してきました。
ならば今回は…??何故に吉祥寺に行くのか?そして浮かないサリーの理由とは?
また来週っ!!
ゴンッ!!!!!(何かが当たる音)ガンッ!!!
・・・す・すみません。長い旅日記の冒頭からこんなこと言って、
また遅々として日記が先に進まないぢゃないか!?と憤りを感じていらっしゃいますね。
はい進めましょう、企画の中身を御紹介です。(割とアッサリね…)
第2弾の今回は『YAJIKITA的憧れの街巡り!』。
長年雑誌の【住みたい街ランキング】で1位を取り続ける街が東京にはあります。
それが漫画『ろくでなしBLUES』でもお馴染みの【吉祥寺】!
『ろくでなしBLUES』と言えば吉祥寺帝拳高校の前田太尊が主人公の不良漫画。
井の頭公園の中にあるステージは、池袋の葛西との死闘の舞台にもなりました。
懐かしいなぁ、ろくでなし。僕の小学校時代の憧れ不良漫画でしたもの。
中学校に入って、中ランにボンタン履いていきがってたなぁ…。
学校の中だと先生に殴られるので、外に出た瞬間にガラスボタンに替えたりして(苦笑)
裏ボタンはジャックダニエルとか、マルボロとかでした。
あと、ツータックのズボンに【標準マーク】縫いつけたり。何だったんだ、あの時代。
だって、高校1年生の1学期迄でしたもの。分かり易い不良ファッションブーム。
夏休みが終わると、今度は腰履きが流行り始めて。高1の終わり頃から、古着ブームですよ。
高2の頃はマッシュルームカットにしていた時期もあるくらい。
うーん、移り変わりが激しいのは、今も昔も同じなんですね…。
井門ファッションの変遷はどうでも良いか(だから長くなるのです。)
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いや、本当に長年不動の人気1位をキープし続けている街なんですよ。
確かに吉祥寺は新宿や渋谷に電車で20分圏内だし、大きな公園や百貨店も沢山ある。
*PARCOもあればヨドバシのマルチメディア館、Loftもありますから。
美味しい飲食店や個性的な雑貨店、ライブハウスも本当に多い。
適度に都心部から離れているので治安も悪くなく、ファミリー層も数多く暮らしています。
井の頭公園の桜は、都内の花見の人気スポットとしても有名ですね。
街歩き自体が相当楽しい。むむむ、ここまで挙げていると非の打ちどころの無い街だなぁ…。
ちなみに吉祥寺は東京23区内ではありません。ここは東京都武蔵野市。
近隣に大学も多いので、学生向けの物件も数多くあります。
家賃の高いイメージもありますが、じっくり探せば良い物件はいくらでもあるのです。
YAJIKITAは、この非の打ちどころの無い街【吉祥寺】をたっぷり堪能すべく、
受験生がもし念願叶って東京の大学に合格した時、
今回の放送を参考にして吉祥寺で暮らして欲しい、という想いを込めて取材したのです!
*決してア●街のパクりとか、そんな事は無いです。それ言うの禁止。
かくして我々が向かったのは…っとその前に、この街はサリーの傷心の街。
どうでしょう?それだけで察して戴けると幸いです。まだ半年なんで…。
吉祥寺のランドマーク、と言うと【井の頭恩賜公園】。
ここではボートに乗れたり、テニスが出来たり、休日にはフリマが行われたり、
何せ春には都内有数の桜の名所としても知られております。
大学生の頃は、春になると必ずここで花見をしたものです。
公園内には弁天堂があるのですが、この弁天堂の歴史は古く平安時代にまで遡るとか。
この辺りには遺跡としての住居跡もある事から、
縄文時代から井の頭池は大切な水源として人々に使用されていた事も分かります。
ちなみに恩賜公園として一般公開されたのは1917年の事。
井の頭池はボート遊びのデートスポットとしても都内では定番なのですが、
残念ながら池が工事中の為、この日はボート遊びをする人を見る事ができませんでした。
| 池にかかる橋に工事のフェンスが・・・・ |
YAJIKITAメンバーの重鎮:ウエイジ氏から、
「スワンの雄ボートを探せ!」
という魅力的な指令が来ていたのですが、それも叶わず。
あっ、花見のシーズンにボートに乗って池側から桜を眺めるのもオツですよ。
そんなこんなで僕らは公園内をぶらりしながら、井の頭自然文化園へと進んでいきます。
ところが作家のリンちゃん、井の頭公園に来るのは初めて。
右も左も分からない状態の構成作家を導こうと、井門が先導しようとしたその時でした。
サリー「はい、こっち側ですから。えぇ、右の方向に進んで下さい。」
勝手知ったる【庭】を歩くかのようにズンズン進む、男:サリー。
心なしか瞳が潤んでいる様な気がするのは…気のせいか。
えぇ、皆さん察して下さい。まだ半年なんです…。
| 傷心男と井門Pぶらり散歩中。 |
一路サリーの先導で井の頭公園を進んで行くと、目の前に歩道橋が見えてきた。
吉祥寺通りにかかる歩道橋は、そこを越えると目指す【井の頭自然文化園】に到着する。
井の頭自然文化園さんはそのパンフレットによると、井の頭公園の一角にある動物園と。
昭和17年に開園したのですが、それに先立つ昭和9年には中之島小動物園、昭和11年には水生物園が、
いまの分園に開設されていて、それらが母体となって誕生したんです。
現在は動物園のみならず、遊具などもある公園、彫刻芸術も鑑賞出来る憩いの場。
だから【井の頭動物園】ぢゃなくて【井の頭自然文化園】なんですね!
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こちらを御案内戴いたのは【井の頭自然文化園】の教育普及係:高松美香子さん。
穏やかな表情は【自然を愛している】という雰囲気を醸し出している。
井門も高松さんにつられてまるで菩薩の様な顔をしていた時・・・
リンちゃん「なにそんな暗い顔してんのよ~!」
サリー「あんただって●●の取材行ったら辛いだろうよ!」
…サリーと色情魔の喧嘩であります。(注:色情魔のくだりは前回の旅日記を!)
良いですか各々方、園内は今日もファミリーで一杯ですよ。
高松さんも笑っていらっしゃるぢゃないですか。
するとその高松さんの笑顔にサリーとリンちゃんも惹き込まれ(笑)
我々は無事に中へと入っていったのでありました。
【井の頭自然文化園】(以下:自然文化園)はその敷地がかなり広い。
本園8.25ha、分園3.3ha。
本園だとタンチョウ等がいる大放飼場、サル山、熱帯鳥温室、野鳥の森、彫刻館など。
分園には水生物館、カモ舎、ハクチョウなど。
実は僕も井の頭公園はよく遊びに来ていたのですが、この自然文化園は初めて。
こんなに広い敷地が吉祥寺と言う大きな街の真ん中にあるのかと思うと、驚きなのです。
我々が園内に入ってすぐのブロンズ像に興味を持っていると、
高松「北村西望という作家は御存知ですか?」
一同「聞いた事があるような気もしますが…すぐに浮かんできません…。」
高松「長崎の平和祈念像を作った作家が北村西望で、そのアトリエと原型はここにあるんです。」
一同「え~!?」
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聞けば井の頭公園の敷地を借りてアトリエを作ったのが1953年。
そこから5年をかけて、長崎の平和祈念像を造り上げたという。
そ・そんな有名な方の作品原型がここにあるなんて…何だか引き締まる想いがしてくる…。
高松「ではモルモットのふれあいコーナーに行きましょう♪」
むむむ、懐の深さも自然文化園の良さなのか(笑)
毛足の長い小さな哺乳類が大好きなYAJIKITA一行。
モルモットの小屋に小走りで移動すると、モルちゃん達がいない。
どうやら「ふれあいの時間」を終えて、室内に入りご飯を食べているという。
裏手からだとガラス越しにモルちゃん達の食事シーンを見られる!
どれぐらいの数のモルちゃん達がいるのかなぁ…きっと可愛いんだろうなぁ…。
高松さん、ここには何匹ぐらいのモルちゃん達がいるのですか?
高松「うーん、大体200?」
200モルキターーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
そんなにモルちゃんがいる状態ってどんな感じなんだろう?
って言うか、普通そんなにいるの?どうなの?
恐る恐る裏手に行き、窓の外から中を眺めてみると…。
モルモルモル…。
モルモルモルモルモル…。
モルモルモルモルモルモルモル…。
モルモルモルモルモルモルモルモルモル…。
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広い部屋が二つほどの中に、モルちゃん達がまるで絨毯の様にいっぱい…!
こんな満員電車があったら愛くるしい…。とにかく凄い数なのです!
中では一生懸命ご飯を食べていたり、水を飲んだり。
『ふれあい』の仕事で疲れたモルさん達の姿は、
まるで一仕事終えたサラリーマンが、新橋で寛ぐ姿のそれなのであります。
モル部長「いやぁ、あの取引先(子供)の当たり(ふれあい)が強くてなぁ。」
モル社員「でもこの不況下(寒空の下)で、かなりの取引先(子供)から支持を得ましたよ!」
モル部長「よし、まぁ一杯(水)飲んで明日も頑張ろうや(ふれあい)!」
そんな会話が繰り広げられているに違いない(んなわけない)。
ちなみにモルの部屋の隣には、取材したその日に生まれたモルモットや、
現在お見合中のモルモットなど分かり易く展開しておりました。
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すっかりモルちゃん達の魅力にやられたYAJIKITA一行。
その後もサハラ砂漠に生息するフェネック、
生まれたばかりのお猿さんの双子、天然記念物のツシマヤマネコは分散飼育中。
*ツシマヤマネコのトラジロウの顔が愛くるしいったらなかった。
見る場所見る場所で、自分達の汚れた部分が綺麗になっていくようだ。
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そしてついに来た、象のはな子であります。
言わずと知れた日本最高齢の象:はな子。
その名前は上野動物園で戦時中に餓死させられた花子から付けられた。
戦後初めてやってきた象:はな子。1949年の事である。
日本が大東亜戦争で敗戦を迎え、人々の心には不安が終始付きまとっていた。
一体これからの日本はどうなってしまうのだろう?
自分達の生活はどうなっていくのだろう?
そんな時代にタイからやってきたのが、アジアゾウのはな子だった。
最初は上野動物園で飼育されていたはな子が、井の頭に来たのが1954年。
間近で観られる娯楽も少ない当時の事だ、大きなはな子の姿に子供達がどれだけ興奮したか。
そして、優しいはな子の姿に、どれだけの人が勇気付けられたことか。
今年の1月に64回目の誕生日を迎えたはな子の檻の前には、
この日も常連さんと思しき男性の姿があった。
男性は一生懸命、何かをはな子に語りかけているようだ。
そしてその視線の先にいたのが、象のはな子。
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悠然とした動きで鼻をふり、優しい目でこちらを気にしている。
その姿は…なんというか、ちょっと神々しさまで感じてしまうのですよ。
高松「はな子にはファンが多いんですよ。」
壁に掛けられたメッセージは吉祥寺在住の楳図かずお先生のもの。
他にも外には64歳のバースデーを祝ったメッセージカードが、所狭しと貼られていました。
あとね、これだけの長い間、自然文化園で暮らしているだけあって、
そのメッセージカードの隣に昔のモノクロの『家族写真withはな子』もあったりして…。
いやぁ、はな子凄いなぁ。はな子を見に来る常連さんは、はな子に歌を歌ったりもするそうですよ。
自分とはな子だけの特別な時間が、きっとここでは流れているんでしょうね。
日本での象の最高齢は65歳なんですって。という事は来年更新。
間違い無くはな子はやってくれます!皆さんも、はな子の元気な姿を見に是非いらして下さい!
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はな子に元気を貰って、ますますピュアな心を取り戻した我々。
取材終了の時間が迫っている事に今更気付き、資料館へダッシュ!
資料館はその名の通り、自然文化園の資料展示館。
取材の期間は「センス・オブ・ノスタルジア──園長の部屋から」という特設展示が行われていました。
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その後は一度本園を出て、歩道橋を渡り分園へ。
そうです、今度は【水生物館】へと向かうのであります。
ここでのYAJIKITAの山場は天然記念物の【オオサンショウウオ】。
えっ?“オオサンショウウオと何かするの?”ですって?
いえ、しませんとも。見るだけです。
だって今回の旅はメジャーな街をメジャーに楽しむ!が裏テーマですよ!
という事は「純粋に楽しむ」って事ですから、見るだけでも良いんです!(よくないだろ)
まぁ、冗談はさておき。
この水生物館にも井の頭池にいる生き物が、物凄い数で暮らしています。
沢山の水槽の中にはアズマヒキガエル、カミツキガメ、大きな鯉。
珍しいミズグモの展示なんかもあります。
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そのどれもが、井の頭池の未来をもっと綺麗にしたい、という想いに満ちている。
随分と様々な取り組みで井の頭池は綺麗になったんです。
だけどまだまだ外から来る方が多い井の頭池。やっちゃうんですね、池の鯉にエサを。
注意しなくてはいけないのは、井の頭池は鯉や水鳥にエサをあげてはいけないと言う事です。
それと外来種の大量発生は井の頭池でも日本在来種の存在を脅かしています。
外来生物法という法律も2005年に制定されてます。
外来生物を安易に国内に入れない、野外に捨てない、他地域に広げない。
自然にも人にも気を配る、当たり前の日常を大切にしましょう!
ちょっとエコピープルの資格が役に立った…か?
さて、水生物館ではこの様に勉強になる仕掛けがいっぱいなのですが、
なにはともあれ【オオサンショウウオ】でございますよ、奥さん。
高松さんに連れられて【オオサンショウウオ】(以下:山椒くん)の水槽の前に来た我々一行。
かなり大きい水槽の中には山椒くんのエサでもあるドジョウなどが悠々と泳いでいらっしゃる。
さて、では山椒くんはどこにいるのか…と言う前に山椒くんの説明だ!
【井の頭自然文化園】のHPに詳しいので掲載します。以下HPより。
『展示している個体は、広島県の安佐動物公園で1991年に生まれたオスで、文化園に来たのは2002年です。現在の全長は94センチメートル、体重は6.6キログラムにまで成長しました。2011年の今年は、ちょうど20歳になります。 オオサンショウウオは、世界最大の両生類で、全長150センチメートルという記録があります。長く生きることでも知られていて、51年間飼育された記録があり、少なくとも60~70年は生きるのではないかと考えられています。 ふだんは水槽の内に隠れ家として設置している擬木の下でじっとしていて、ほとんど動くことはありませんが、ときおり呼吸のために水面に鼻先を出したり、あくびのように口を大きく開けたりすることがあります。また幸運な方は、餌として水槽に入れているドジョウやサワガニを食べる瞬間も見ることができるでしょう。これからも、水生物館のヌシとして病気をせず元気で長生きしてもらえるよう飼育していきたいと思います。』
リンちゃん「あっ!いたいた!!」
サリー「えっ?どこすか?どこどこ?」
リンちゃん「ホラ!あそこだよ!見える?」
サリー「あっ、凄い!見えた見えた!」
もはや作家とDと言うよりは、ただのカップルの一幕であります。
とはいえこの二人、仲良くなって良かった。これからも頼んだゾ。
我々は残念ながら山椒くんが捕食するシーンを見る事が出来なかったのだが、
HPにもあるように幸運な方はドジョウ等を食べるシーンに出くわすかも!?
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高松さんが仰っていた言葉でなるほどな、と思ったのは、
「井の頭自然文化園は“ふらり”と来られる場所なんです。」という言葉。
大きな動物園は「よし、行くぞ!」と、行くのに何だか気合いが入る。
もちろんレジャーに気合いのエッセンスを塗す事は素敵な事なのだが、
この「自然文化園」はそんな「えいやっ!」とは遠い場所にある憩いの場。
武蔵野の森の中にあるこの場所は、まさにそうなのであります。
吉祥寺の駅からだって、街からだって“ふらり”と来られる場所。
こんな場所が自分が暮らす街にあったら良いなぁ…多分、俺かなり頻繁に来るなぁ…。
流石の年間フリーパスは、何と1600円です!買い!(笑)
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すっかり動物達に毒気を抜かれた我々が続いて訪れたのは、老舗の焼鳥屋【いせや】。
井の頭公園の入り口にあって、いつも店先から焼鳥を焼く煙をもうもうと出しています。
*ちなみに本店はすぐ近くの別の場所。
1本80円の焼鳥は炭火で香ばしく焼かれ、その匂いは少し離れた所にいても漂ってくる。
1階は和風のビヤホール風、2階は旅館の様な広いお座敷になっています。
あぁ、トイレの話をOAでしなかったなぁ…。ここのトイレ、面白いのに。行って確かめてね。
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1階の奥に陣取った我々YAJIKITA一行、しばらく待っていると何と女性の店員さんが。
はにかんだ笑顔がとても可愛らしい、店員の山上智美さんにお話を伺いました。
ここで働き始めて早10年。気付いたら10年もいた、というから余程働き心地が良いのだろう。
お店の作り自体は、入ると右手に焼き場、左手には大きく広がった場所にテーブル席。
更に奥のテーブル席に我々はいたのだが、壁際には黄色くなった紙に手書きのメニュー。
お酒、焼鳥、お刺身、本日のお楽しみ・・・etc.
ここの歴史は本当に古く、吉祥寺界隈で暮らす方々にとって外せない居酒屋なのだ。
本店は割と年齢層も高めなのだそうだが、公園入り口のこちらは若者が多いそうな。
確かにここで焼鳥を買って公園に行ったり、公園に行く前に誘惑に負けてここに入ったり、
様々なタイプのお客さんが手に手にビールやらホッピーやらを持っている。幸せそうだ(笑)
かく言う僕も、そしてまだ半年のサリーも、
【いせや】さんには本当によく来ていた(or来ている)。
友人の送別会もここの2階の御座敷でやった事あるし、ふらりと一人で飲む事もある。
ガツとかで飲むビールの旨いこと!
入り口の炭火で焼く、焼き立ての雛鳥のジューシーなこと!
甘辛のタレに絡めたシロやハツ、レバーの濃厚なこと!
順に攻めていったら、頃合いを見計らってホッピーにいくんです!するともう止まらない!
思わず目が行った隣の席のシューマイ、すると隣のおじさんが「ホレ」と言って1つくれる。
「あまりに旨そうなもんで、つい…」とか言って箸を伸ばすついでに、ガツの皿を勧める。
「おお、悪いなぁ。」なんて言いながら、おじさんの思い出話をポツリポツリと聞くんです。
あ~、吉祥寺の夜はこうやって過ぎていくんだなぁ…。まだこの街は昭和の匂いがちゃんとする。
はい、妄想っ!!
実際はまだまだ取材中の身のYAJIKITA一行。この後に向かう場所もあります。
お酒は最小限に抑えながら、ミックス串焼きと手作りシュウマイを注文。
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もうね、焼鳥の香ばしさ、シュウマイ(これ【いせや】の名物だから行ったら食べてね!)の旨さ、
どうしたってビールは飲みたくなるわけです。今これを書いてたって飲みたくなる。
なので山上さんのお話をひとしきり伺った後、大瓶ビールを4人で飲むことに。
自然文化園さんを歩き回った後だったので、4人とも喉が渇いていたんですね。
コップに注がれた琥珀色の冷えたビール、泡までが旨そうで旨そうで…。
井門Pはそれをゴクリと一息で。リンちゃんも豪快に。古田くんは少しずつ。
それぞれ性格の出る飲み方だなぁ、とサリーの方を見ると…、
サリー「何か俺、勿体なくてチビチビしか飲めねぇっす!」
チョロ、チョロっとしか口をつけず、その割に旨そうにビールを飲んでいる。
そんな中、突然鳴るサリーの携帯電話。ちょっと揉めている。
電話を切って、ビールを飲んで、また電話が鳴って、ちょっと揉めて…。
徐々にYAJIKITAに戻ってくる度にやさぐれるサリー。
サリー「もう、呑んぢゃいましょうか!」
いや、それはダメだサリー。落ち着くのだ、吉祥寺は素晴らしい街。
その素晴らしい街の魅力を、僕らはあます所なく取材している最中ぢゃないか!
はっ!!!!
そうか、皆さんこの長い旅日記の上から6行目を読んでから、ここに戻ってきて下さい。
まだ半年だった…!!
ゴメンよ、サリー。でもそんなにやさぐれずに、次へ行こう。
ほら、リンちゃんも古田君も、この美味しそうなビールと焼き鳥の画像を押さえたから。
…って、誰も写真で押さえてなかったー!!!!
あまりに喉が渇いていて、そしてあまりに旨そうだった為、
夢中でむさぼりついちまった…。【いせや】さん、美味しい焼鳥とビール、有難うございました!
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さぁ、憧れの街・吉祥寺を堪能しているYAJIKITA一行!
続いてはTVで観た事がある人も多いでしょう!商店街の超有名店!
【ミートショップ サトウ】の登場です!
ここはお肉屋さんなのですが、なんと言ってもメンチカツが有名。
土日になるとメンチを求める人の行列が100mを越えると言う凄さなのです。
井門も吉祥寺に行った際は(行列が長くなければ)必ず買って帰る店。
しかもここのメンチは普通のメンチとわけが違う。
その名も、元祖丸メンチ!そうです、丸いメンチなのです!
細切れ肉とたっぷりの玉葱、そして肉には何と松阪牛も入っているという豪華さ!
丸々としたその姿は、まんが日本昔話に出てくるオニギリの様ではありませんか!?
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店長の片岡健一さんにお話を伺うと、お肉には相当こだわっていらっしゃる。
創業30年以上、メンチの歴史も長いというから自慢の逸品なのであります。
片岡さん、さすがに声が良い。物凄くよく通る声をしていらっしゃったなぁ…。
さて先程も書いた通りこのメンチ、松阪牛の細切れが中に入っていて、1個180円。
これを求める行列も、吉祥寺のお馴染みの風景です。
わたくしも戴きましたよぅ、一口かじると中の肉汁が物凄い!
スタッフ4人ではふはふすると、4人の足元のアスファルトには肉汁がぽたぽたと(苦笑)
吉祥寺散歩のお供としても、晩御飯のおかずとしても最高!
ちなみにお肉屋さんの2階はステーキハウスにもなっています。贅沢したい時はそちらも!
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すっかり日も暮れて、吉祥寺を満喫しまくっている一行も最後の場所へやって来ました。
それが老舗の映画館【BAUS THEATER】。
吉祥寺には映画館もいくつかあるのですが、
ここは1951年にオープンした【武蔵野映画劇場】がその前身。
サンロードという商店街の奥にあるんですけどね、ここは雰囲気が良いんです。
入り口は階段上がって2階になりますが、1階は左手にクレープ屋さんなんか入っちゃって。
少しスロープした階段を上がると、映画のフライヤーが沢山置いてあったり、看板があったり、
古きよき映画館の風情をしっかり残していてくれるんです。
スクリーンは3つあって、もちろんメジャーな映画も上映しますが、
うち2つは劇場の方が責任を持って企画を立てた作品が並ぶわけです。
我々は【BAUS THEATER】井手健介さんにお話を伺う事が出来ました。
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井手さんにお話を伺う時も、映画はもちろん上映中。
どこか静かな場所は?とインタビュー先を探しながら向かったのは3階にあるスタッフルーム。
急な階段を昇ると、映画館には欠かせない(今はそうぢゃない場所もあるけど)映写室。
すぐ脇にあるのが屋上へ出る低い扉と、スタッフルーム。
靴を脱いで上がると、目の前には劇団の大道具の様なソファー、弦のないアコースティックギター、
机には「祖母が作った梅干しですけど、私は梅干しが食べられません。」の紙が貼られた梅干し瓶、
アニメのキャラクターのパネルもどーんと鎮座しているし、
「エアコンと電子レンジを同時に使用しないで下さい」の注意書きも…etc.
なんでしょうね、凄く懐かしい気持ちになった。何を思い出したかって、大学のサークルの部室。
限りなく共同空間でありながら、それぞれの個がギリギリまで主張される。
サークルや部活の部室って、そうだったよなぁって思いだしたのです。
しかも個人的には【BAUS THEATER】のスタッフルームに入れた事が嬉しい(笑)
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【BAUS THEATER】では演劇やライブもやっているので、
実は映画用のスピーカーの他に普通の音楽用の巨大スピーカーもある。
このスピーカーを使った【爆音映画祭】なんて企画も大人気なんだそうです!
古田くんも大興奮してたなぁ。
学生時代から映画が好きで、アルバイトで入ったのがきっかけという井手さん。
好きな事を見つけられたのは幸運だったと話す井手さんですが、
やりたい事を見つけるのに必死だったとも話してくれました。
学生時代はきっと色んな刺激があって、色んな楽しい事が待っている。
そしてその出会いの中には、ひょっとすると一生の仕事との出会いが待っているかもしれない。
今回吉祥寺の魅力を探ると題して、我々は気ままに旅をしてきました。
取材という名のもと、この街を俯瞰で眺めてみて、学生時代の自分とシンクロさせてもみました。
一生に一度しか訪れない10代の終わりから20代の始め。
その時の感受性たるや、夜中の通販で外人が薦めているスポンジよりも吸収力は高い。
そんな時期を過ごすのに、やはり最初に暮らす街は重要なのです。
じゃあ、吉祥寺はどうだろう?
この街には大事な時代の感受性をくすぐる材料が、溢れています。
学校で学べない事も、きっとこの街は沢山教えてくれるでしょう。
せっかく暮らす憧れの都だ!
東京に来たらせめて一度は、僕らと同じ様な視点でこの街を楽しんでみて下さいね!
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引き続き、受験生、負けるな!!
人生は、必ずどうにでもなっているんだ!!
☆ おまけ ☆
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