追悼:GARY MOORE特集
2011-02-22
『ギターを抱えた人間国宝! GARY MOORE 特集』。
本当に残念な気持ちで一杯のロックファンも多いんじゃないでしょうか?GARY MOORE。北アイルランドが生んだ、
まさにギターの大天才でした。
M. Rockin’ Every Night / GARY MOORE
1曲目にお送りしたのは、ゲイリー・ムーアの最高傑作とも言われる1982年の大名盤『コリドーズ・オブ・パワー』から、
彼のハードロックな一面が色濃く出ている
“Rockin’ Every Night”です。
ギターソロ、まさにマシンガンですよね。かっこよすぎます。
M. Waiting for an alibi / THIN LIZZY
M. パリの散歩道 /
THIN LIZZY with GARY MOORE
今月6日に心臓発作で突然なくなってしまった
天才ギタリスト:GARY MOORE。
次にお送りしたのは、彼のミュージシャン人生の中でも大きな位置をしめる
バンド:THIN LIZZY在籍時代の名曲:アリバイとパリの散歩道でした。
1979年ごろの曲ですね。
アイルランドの至宝:とも言われたフィル・ライノットとの
素晴らしいコラボレーションで生まれた楽曲たち。
同じアイリッシュのゲイリーとフィルは若くからバンド仲間で、
だからこそ、ぶつかり合いと仲直りを繰り返して、
結局は2回加入して2回脱退する、という離れ業を披露しましたが、
とにかくTHIN LIZZY時代に、メンバーたちと共に残した音楽は魅力的でした。
その他、SKID ROW、ゲイリームーアバンド、コロシアムⅡ、G-FORCE、
BBM、SCARSなど、様々なバンドを作っては解散させていった
ゲイリー・ムーア。
とにかくバンドの出入りが多く、空中分解したプロジェクト、
なんて数え切れないほどあります。
人付き合いが下手で気難しい、なんておもわれがちでしたが、
とにかく妥協して音楽を作りたくない!という信念が人一倍強かったんだと
思います。
そんな信念が爆発したのが、1990年の『STILL GOT THE BLUES』
でしょうね。
あの!フリートウッドマックのピーター・グリーンから譲り受けた、
という“バースト”レスポールで、1990年台に蘇った新しいブルースは
大方の予想を裏切って大ヒット。
ハードロックのGARY MOORE、というイメージを払拭して、
“ブルースのGARY MOORE”を強烈に印象づけました。
M. TOO TIRED / GARY MOORE
M. STILL GOT THE BLUES / GARY MOORE
『ギターを抱えた人間国宝! GARY MOORE 特集』。
今回のロックの学園名曲講座編は、
今月6日に亡くなった天才ギタリスト:ゲイリー・ムーアを偲んで、
彼の残した名曲をたっぷりお送りしました。
さて、次にお送りしたのは、1990年の大ヒットアルバム
[STILL GOT THE BLUES]からアルバート・コリンズとの
ツインリードギターが素晴らしい“TOO TIRED”、
そしてタイトルトラック“STILL GOT THE BLUES”でした。
後者は、ヴィンテージレスポールのフロントピックアップの甘いトーンが
堪能できる本当に素晴らしい“泣き”のナンバーです。
ゲイリームーアの素晴らしさは、この歌心ですよね。
テクニカルな面も、常人では到底及ばないような高みにありますが、
とにかく人の心を打つのは、彼のメロディセンスと表現力。
ロングなチョーキングひとつで会場の空気を変えることができる、
本当に選ばれたミュージシャンでした。
そして、1990年のこのアルバムでのブルース転向が大成功して、
彼は更なる名声を得ました。
また、自身のヒーローでもある、アルバート・コリンズ、アルバート・キング、
BBキングやジョージ・ハリソンなど様々な大御所ミュージシャンとも共演して、
大きな信頼と友情も得ましたね
こんなレジェンド達とはスーパーバンドも結成しました。
ジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーですね。
あの伝説の3ピースバンド:クリームのメンバーとバンド:BBMを結成。
クラプトンの代わりにゲイリー・ムーアがギターを弾いて、
素晴らしいアルバムを製作しました。
特集最後にはそのアルバム『Around The Next Dream』から
“Where In The World”をお届けしましょう。
ロック界の人間国宝、とも呼ばれたゲイリー・ムーア。
彼の名作は本当に山ほどあります。
どの作品をとっても、適当に演奏しているものなんてありません。
魂のかたまりのような名曲たちを是非、アルバムで体験してみてください。
ご冥福をお祈りします。
M. WHERE IN THE WORLD / BBM