FREE! Fire and Water特集!

2011-03-14

free

FREEFire and Water” 特集』。

当時、まだ17歳、19歳、20歳、というとんでもなく
若いバンドの
音だと信じられますか?
しかも、セルフプロデュース。すごい1枚です。

M
FIRE AND WATER   /  FREE  

シンプルながら、ナイスなグルーヴ。
そして、ポール・ロジャースの圧倒的なヴォーカル。最高ですね。 

さて、そんなFREE。活動期間はわずか5年ほど。
デビュー当時は、ベースのアンディなんて16歳になったばかり・・・。
そんな中、すさまじい成功を収めた彼らは、
成功と共に深い悲しみも背負って
しまいました。

M
REMEMBER   /  FREE  

さて、FREE
1968年に結成されたイギリスのロックバンドです。
ボーカルは、もちろんポール・ロジャース。
FREEBAD COMPANY、ジミー・ペイジとのザ・ファーム、
そしてQUEEN・・・と物凄いバンドに参加し続けている、
イギリスロック界のレジェンド!ですね。

ギターは、若くしてこの世を去った天才プレイヤー:ポール・コゾフ。
ベースは、結成当時まだ16歳!独特のタメで、
バンドのグルーヴを支える
アンディ・フレイザー。
ドラムは、後にポール・ロジャースとBAD COMPANYを結成する
サイモン・カーク。
という4人でスタートしました。

結成当時から、その若さからは想像できないような成熟した
ロックサウンドで
一気にイギリス国内で話題になったFREEは、
1968年のデビュー直後から、
国内国外のイベントLIVE
ひっぱりだこになります。

あの!ブラインド・フェイスのアメリカでのお披露目LIVEの同行に、
THE WHO、ディラン、ジョー・コッカーなどの出演する
ワイト島のロックフェス参加
などなど、
まだ20歳にもならないようなキッズたちが、
一気に次世代の
スター候補となったんですね。

そして、1969年のセカンドアルバム“FREE”も大ヒット。
ビート・ロック主流の時代から、
ブルースを昇華したハードロックへと流れていく中での
急先鋒となりました。

M
HEAVYLOAD   /  FREE   

さて、お送りしたのは、FREE1970年のアルバム
Fire and Water』から、Heavyloadです。
ベースのアンディ・フレイザーの奏でるピアノがシンプルながら、
美しいですよね。

さてさて、さっきの話の続きですが、
クオリティの高いアルバム、そしてその若さからは考えられないような
演奏で
一気に人気バンドとなったFREE

ブレイクに当たって、あと一つ必要なものが
“シングル・ヒット”でした。

そして、そのヒットが、あの名曲ですよね。

1970
5月にリリースされて、全英2位、全米4位!
という大ヒットとなったその曲は、今でもロックスタンダードとして
歌い継がれている、珠玉の名曲です。

 
M ALL RIGHT NOW   /  FREE   

左右のチャンネルでダブル気味に録音されている
ポール・コゾフのクランチ気味のレス・ポール・サウンド。

そして、ハスキーでソウルフルなポール・ロジャースのボーカル。
最高ですよね。

弾き過ぎないギターソロも粋、ですね。
これを20歳やそこらのヤツがやっている、というのがすごすぎます。

さて、この曲のメガヒットで、本当の意味でのブレイクを
果たしたFREE
直後にリリースしたアルバム『Fire and Water』も大ヒットして、
順風満帆!と思いきや、若くて経験不足のメンバーたちは徐々に
疲弊していきます。

そりゃそうですよね。

ついこの間まで、そこらの悪ガキだった少年が、毎日TVに出演して、
ジミヘンやマイルス、スライ、ドアーズやザ・フーなんかと、
数十万人の観客相手にLIVEをやる・・・。
戸惑って当然です。

FREE
は、他に類を見ない快進撃の中、若すぎて外へ放出できない
ストレスが
バンド内に蓄積されて、メンバー間の軋轢が
すさまじいものになっていきました。
その圧力に耐えかねて、ギタリストはドラッグに溺れ・・・
と最悪の道をたどっていきます。

そして1971
年.伝説の来日公演の後に、FREEは解散。

最高のアルバムを作って、最高のサクセスストーリーとなるはずだった
FREEストーリーはあっという間に崩壊していきました。

1973
年には、ポール・コゾフのドラッグ中毒を救うために
ベースに日本人の山内テツを迎えて再結成しますが、
そこには、あのFREEのマジックは存在しませんでした。

ポール・コゾフがなくなったのは、その3年後です。

ドラッグの後遺症が原因の心臓発作で、飛行機の中で
25年間の生涯を閉じたんですね。

さて、特集最後にお送りするのは、
あのバンドの名前の元にもなった
渋い名曲です。
そのバンドのカバーヴァージョンも有名ですね。

 

M MR.BIG   /  FREE