THE STONE ROSES

2011-06-05


stoneroses

『マッドチェスターブームの火付け役
 THE STONE ROSES アルバム
 “THE STONE ROSES” 特集』

イギリスの北の街:マンチェスター出身のMAD
狂気のバンドたち、
ということで、MADチェスター。
彼らがいなければ、OASISもブラーも、
RADIOHEADも出てこなかったでしょう。

M.      SHE BANGS THE DRUMS  
 

1曲目にお送りしたのは、1989年のそのアルバムから、
SHE BANGS THE DRUMSです。

このコーラスがかったギター、UKっぽいですよねー。
この曲に関してはUKギターポップの定番!
のようなサウンドに聞こえますが、
ベースとドラムのグルーヴ、
質感は本当に独特です。
ここが、ストーンローゼズの凄味なんですよね。

M
    I WANNA BE ADORED   

さて、次にお送りしたのは、1989年のそのアルバムから、
オープニングを飾る大名曲“I WANNA BE ADORED”です。

『憧れられたい』、『尊敬されたい』、『崇拝されたい』と叫び続ける
ロックバンドの本能のような曲です。まさに、アンセムですね。
この曲が1曲目のアルバムで、悪いはずありません。

そして、80年代にしてこのドラムサウンド。
他の若手UKロック勢が、ヘタウマのようなスカスカの
リズムセクションだったのに対して、ストーンローゼズのリズム隊は
テクニックもスケール感も完璧!
ドラムのレ二なんて、キース・ムーン亡き後のTHE WHOにまで
誘われてた、
なんて噂もあるくらいですから、
その実力は分かりますよね。

さてさて、THE STONE ROSES
1984年に結成された、イギリス・マンチェスターのバンドです。

メンバーは4人。

ボーカルのイアン・ブラウン
ギターのジョン・スクワイア
ベースのマニ(のちにPRIMAL SCREAMに加入)
ドラムのレ二

という面々です。

初期は、パンキッシュで展開の早い曲を中心に演奏していましたが、
徐々にメロディアスな音楽へと変化していって、
1987年のセカンドシングル『サリーシナモン』の頃には、
バーズを思わせるようなギターリフとメロディのバンドに
なっていました。

<ちなみに、この曲をラジオから聞いたOASIS
 ノエル・ギャラガ―が
衝撃を受けて、
 バンドで食っていくことを決めた!なんて話もあります。>

ただ、バンドはまだまだ進化を止めませんでした。
1988年のこのシングルで、ストーンローゼズは
新たなステージに上ります。

M
  ELEPHANT STONE    

次にお送りしたのは、1989年のそのアルバムから、
先行シングルだった“エレファント・ストーン”です。

このサウンド。当時は本当に衝撃的だったんでしょうね。
バンドなのに、ここまで激しいダンサブルなビート。
そこに乗っかるのは、美しいメロディーとギターリフ。

イギリスのロック文化と、ダンス音楽、レイヴ文化が
ごった煮になったようなこのナンバーで、THE STONE ROSESは、
完全にONE & ONLY、特別な存在になりました。

次の名曲も、まさにそんな1曲です。

90
年代のブリットポップ勢、OASISがやったことも、
PRIMAL SCREAMがやったことも、
全て80年代に
THE STONE ROSESがやってしまったんじゃないか?
と思わせてくれるほど、それほどに先鋭的で、
20年以上経過した今でも
十分に新鮮な名曲です。

M
  FOOLS GOLD   

次にお送りしたのは、1989年のそのアルバムから、
全英TOP10シングルとなった
FOOLS GOLD”です
バンドなのに、凄腕ドラムがちゃんといるのに、
ドラムはループ。この潔さが当時は本当に新しくてかっこよかった!

そして、ロックが長年忘れていた

『ロックは踊るもの』
『フィジカルに楽しむもの』
『そして、主役はオーディエンス!』

といった考え方を取り戻したことで、
一気に、このブーム『マッドチェスター・ムーブメント』は
イギリスの若者の心をつかみます。

ただ、同時にドラッグなどの流行によって、
こういった享楽的な音楽がブームになった、
という背景もあるようですが・・・。

OASIS
もブラーもRADIOHEADも、このブームを実体験して、
そして、次世代のUKロックが生まれてきたんですね。
まさにUKロックを復権したのが、
THE STONE ROSESだったわけです。

既にアメリカに心を打って、スタジアムロックバンドに
なっていたU2なんかに
飽き飽きしていたリスナーが、
一気に彼らをサポートしたわけです。

M
     THIS IS THE ONE    

アルバム『THE STONE ROSES』から、THIS IS THE ONE
お送りしておりますが・・・

さて、この『THE STONE ROSES』で、
一気にイギリスのスーパースターになった
THE STONE ROSESですが、その後はドタバタの連続。

レコード会社にキレて、乱入してペンキをぶちまけて有罪になったり、
かと思えば、27千人の前で最高のLIVEをやったり、
裁判までしてレコード会社を変わったり・・・。

などなどが重なって、セカンドアルバムがリリースされたのは、
なんと5年後の1994年。もちろん時代は変わっていました。
いい内容にもかかわらず、セールス失敗。

1995
年には、バンドの核:ドラムのレ二が脱退。
1996年には、ギターのジョンが脱退。

バンドは、当然のことながら解散となりました。

アルバムはたったの2枚。

マンチェスターから生まれた奇跡のバラは
一瞬だけ咲き誇って、あっという間に枯れていきました。

でも、間違いなく彼らがUKロックを次なる次元に押し上げました。

M
    I AM THE RESURRECTION