WEEZER “ブルーアルバム”特集

2011-07-24


weezer

『おたく系パワーポップ!
 “WEEZER”ブルーアルバム 特集』。

M.     MY NAME IS JONAS   /  WEEZER 
 

M
   UNDONE – THE SWEATER SONG   

轟音ギターに、力の抜けたボーカル。
SONIC YOUTHとか、ダイナソーJRとかの
アメリカンオルタナ、ガレージサウンドに近いですが、
どことなく漂うアマチュア感と、“ちょっとふざけてる”感。
これが、初期のWEEZERの特徴なんじゃないでしょうか?

オルタナ&グランジブームを継承したような、リアルで“落ちる”
歌詞かな?
と思わせといて、本当はふざけまくりの歌詞なんですよね!

同時に、PVもふざけまくり!
あの!スパイク・ジョーンズが監督したPVは、WEEZER
演奏している中に
 突然犬の群れが乱入する、というとんでもないもの。

インディー感、ふざけてる感。

NIRVANA
の登場以降、余りにシリアスになり過ぎていたロック界を
まるで茶化すようなこのバンドのスタイルが、ホント、
新鮮だったんでしょうねぇ。

さてさて、WEEZER

中心人物は、リヴァース・クオモです。
コネチカット州の田舎町で育った彼は、18歳で突然ロックスター
を夢見て
LAに移り住みますが、もちろん挫折。

その後、女にもフラれて、それを機に作曲を本格化!

そして、バンドメンバーを見つけて1992年に
WEEZERを結成します。

ちなみに、WEEZERとは問題児という意味。
しかも、不良とかビーバップ的な問題児じゃなくて、
不登校とかいじめられっことかの問題児、という意味みたいです。

そして、その名の通り、WEEZERの音楽は、
おたくっぽくて、がんばってなくて、でもいいメロディーで激しい、
本当に不思議なものでした。

“泣き虫ロック”

なんて言われたそのバンドサウンドは、あっという間に注目され、
結成翌年には、あのゲフィンレコード
NIRVANASONIC YOUTH、エアロにガンズ
 なんかの名門レーベル)
と契約。

大きな期待の中、デビューアルバムの制作に取り掛かりました。

M
SAY IT AIN’T SO  /  WEEZER  

1993年。結成1年にして大メジャーレーベルと契約した
WEEZERは、
早速デビューアルバムのレコーディングに入ります。

プロデュースを頼んだのは、あの!!
カーズのリック・オケイセック。

まさに、ここも変な起用。
カーズは、もちろん最高にポップでセンスのいいバンドですが、
プロデューサーとして起用する、
というチョイスがWEEZERらしいですよね。

完成したアルバムは、1994年にリリース。
徐々に、口コミで広がっていく中で、
次のナンバーがシングルカットされました。

そこから、WEEZERの名前は世界の轟くことになります。

M
BUDDY HOLLY   /  WEEZER  

最高!!!
マイナーっぽいAメロから、ノリノリのサビに入るところなんて
たまりません。

そして、PV
またもスパイク・ジョーンズが担当したPVが滅茶苦茶最高です!!!

50年代のダンスパーティーをパロった70年代のコメディ番組を
更にパロったようなPVの出来がとにかく面白くて素晴らしいです!
これ、ぜひ一度見て欲しい!

この曲で、そしてPVの出来があまりにもよかったことで、
WEEZERのこのアルバムは、チャートをどんどん
駆け上がっていきます。
セールスも300万枚を突破。

結果的には、グラミー賞まで受賞するほどの大活躍となりました。

内省的で、とにかく暗いグランジバンドたちの中で、
このWEEZERの“おたっくっぽい、ふざけたパワーポップ”は、
楽しくて新鮮だったんでしょう。

そして、カート・コバーンの死の衝撃から目を背けたい、
というリスナーの心理も影響したんでしょうね。

WEEZER
は、アメリカでも日本でも圧倒的に支持されます。

ただ、余りにもこの“バディ・ホリー”の影響が強かったんでしょうか。
ふざけたPVのイメージで、“バカバカしいバンド”と思われ過ぎて、
この後は苦労してしまいます。

そして、デビューアルバム以上のヒット作は、17年経った今でも
出ていません。。。そこがちょっと本人たちとしては残念でしょうね。

でも、作品は常に安定していて、いつでも最高のパワーポップを
聞かせてくれています。

サマソニで見れる方!

このアルバムの曲もやってくれるでしょう。

是非、楽しんでくださいね。

M
  ONLY IN DREAMS   /  WEEZER