この冬はホットに!~都内激辛飯三昧探訪~|旅人:井門宗之

2011-10-14



――『尻ファイヤー』――
誰が名付けたその名前。
――『尻ファイヤー』――
台本を読んだ時はその名前に笑っていたっけ…。
でも今ならあの時の自分に優しく、こう言ってあげる事が出来るんだ。 


『尻ファイヤー、後で必ずキますよ。』って。

 

 

思い返せばあれは、そうだ長野のロケの時だった。
夜に皆で飲んでいた店のメニューに「青唐辛子漬け」なるものを発見。
YAJIKITAメンバーは常に旅先にドラマを求める男たち。
同席のミラクル、佐々木、太っちょは、言わないまでも心の中で「井門、頼めよな」と思っていた。 


注文しないとYAJIがすたる。そして注文してからはお決まりの、
ミラクルさんは辛い物に目が無いからなぁ」を発動

長野の、もう恐らく生涯で二度と行かないであろう居酒屋で、
我々は「青唐辛子漬け」を齧り、悶絶し、ゲラゲラ笑い合ったのである。
そうだ、――辛い物を食べて笑い合う――という行為が思いの外楽しかったのである。
そしてそんな安易な気持ちから、今回の企画『都内激辛探訪』は始まってしまったのだ…。

 

 

10月某日、池袋。
激辛ロケの集合時間なのに、時刻は朝8時過ぎ。
激辛好きの井門とは裏腹に、集まって来たスタッフの顔色は悪い。
作家は激辛とは程遠いミラクル氏(しかしロケを進める内に、この男、進化を遂げる)
Dは激辛が大の苦手、サリー。カメラは何だか不安そうな顔の久保田君。 


サリーに至っては前日『虎に襲われる夢を見た』という。
ただし、サリーもミラクル氏もこんな事を言うのだ。
「今回のロケは、スタッフが“辛い!!”というのが録れればOKだからね。」と。 


ここにYAJI魂極まれり(涙)!
確かにそうなのだ、激辛大好きの井門Pが「辛いけど、旨い!」と言った所で面白くは無い。
一口食べて「ぐほぶほぐぅぅぅ・・・」と悶絶するぐらいの声が録れなければいけないのだ。
久保田君も入れた3人はまさに身体を張って、「どの店で誰が食べるか」の打ち合わせまでしている。

 

しかし今回の旅は我々の他にも、心強い助っ人の存在があったのです! 


あの「TVチャンピオン2激辛通選手権」優勝者:鈴木浩二さんその人!
見た目は普通のスーツ姿の大人の男性、しかしこの人の頭の中は常に辛い物の事でいっぱいなのだ。
今回は鈴木さんオススメの都内激辛店を回り、そのお店のおすすめメニューを食い尽す企画。
*鈴木さんの辛い物への探求心は凄まじいものがあった…。(ロケを通して思い知らされた)
激辛界では鈴木さんは超有名人。 


モデル界で言えば道端ジェシカを連れて歩いている様なもの!
早速我々は激辛ジェシカを連れて最初のお店へと向かった。

 

 

蒙古タンメン中本】 


このお店の名前を知らない人は、激辛界ではモグリとまで言われる超有名店。
昭和43年創業で都内に何店舗も店を構えるこちらには、
中本特有の旨辛タンメンを求めに毎日熱烈なファンが長蛇の列をなしている。
真っ赤な看板に黒字で「中本」の字が目印。
かくいう井門Pも中本ファンであり、以前などは海外取材から帰ってきて、
成田からその足で「中本新宿店」を訪れたほどであります。
基本メニューは大人気の【蒙古タンメン】なのですが(これもなかなか辛いヨ)、 


なんとこちらの池袋店では通常でも辛い【冷やし味噌ラーメン】の辛さ3倍があるとか…。

 

 

鈴木「僕もまだ食べた事が無いんで、ワクワクしますね~。」
ミラ&サリー「ワクワクって言った…。あの人、ワクワクって言っ(ry」

 

 

怖がる皆を奮い立たせ、本日の1軒目(朝9時)

 

 

 

 

 


まだ元気な井門Pと激辛王 鈴木氏


 

 

 

実は当初の考えだと最初の蒙古タンメンが“MAX辛い”と我々は踏んでいたのです。
そこから徐々に辛く無くなる…みたいな。
「何だよ、朝一で食べるのが一番辛いのかよっ!」みたいなね。
そんな展開を期待していたんですけど…まぁ、後は旅日記を最後まで読んでみて下さい。

 

開店前の忙しい時間にも関わらず【蒙古タンメン中本】のスタッフはとても礼儀正しい。
そして朝から気合いが入った挨拶などを交わしている。
なんか好きなお店がしっかりしてるって、凄く嬉しくなりますね。
店内には辛そうなメニュー写真が並んでいます。

 

ワクワクする我々を迎えてくれたのは(ワクワクしているのは僕と鈴木さんのみ)、
かなりイケメンの店長:徳田正巳さん。

 

 

 

 

 







中本の池袋店は店内にスタッフの仕事着姿と私服の写真が並べて飾ってあって、なかなか面白い。
仕事着姿はなんとも気合いが入っているだけに、この姿を見ると一気に親近感が湧く。
徳田さんも僕らの質問にニコニコと答えてくれるのです。

 

 

井門「常連さんってどのくらいの頻度でいらっしゃいますか?」 


徳田「いや、いらっしゃる方は毎日ですね!」

 

 

そうなのである。中本のラーメンはハマってしまうと毎日でも食べたくなるのだ。
*僕は【蒙古タンメン】に【定食】(小ご飯と麻婆豆腐のセット)か【北極】(激辛)が大好き。
そしてそのリピーターが“一度食べるとまたハマる”メニューが3倍の辛さの冷やし味噌ラーメン。

 

徳田「やめようかな、と思った事もあるんです。でも常連さんが“止めないでくれ!”って。
これを1度食べると、他のメニューでは満足出来なくなっちゃうみたいで…」
井門「ここの常連さんが好む、って事は…」 


徳田「はい、相当辛いです。」 

 

 

ビビるYAJIKITAスタッフ達。
早速それを注文する井門。隣ではソワソワする鈴木さん。
店内ではきびきびとした動きで激辛のつけ麺を作る店長の姿。
時刻はまだまだ午前9時・・・。

 

徳田「お待たせしました~!」

 

 

 

 


冷やし味噌ラーメン(3倍)


 

 




久保田「なんすかコレ!もう赤信号みたいぢゃないっすか!!」 


井門「落ち着け、落ち着くんだ久保田君!」
サリー「こんなの絶対ムリだ…」
ミラクル「まだ朝9時なんだけど…コレは…」 


鈴木「ぢゃ、いって良いですか?
(ズルズルズルズル~) 


鈴木「これは、旨い!辛さの中にちゃんと旨さがあるなぁ。」
井門「えっ、ぢゃあ僕も良いですか?いっただっきまーす!!」
(ズルズルズルズル~) 


井門「あぁ、辛いけど、これは旨いっすね!
徳田「お二人とも有難うございます!
スープの旨味があると思いますので、辛さだけじゃない旨味を大切にしました。」
(ここから井門・鈴木が交互にすする)
鈴木「ズルズルズル~」
井門「ズルズルズル~」

 

 

 

井門&鈴木「旨いっ!!」

 

 

ミラクル&サリー「お前らおかしいよ!!」

 

 

 

徳田店長はニコニコしながら僕らを見ている。
きっと常連さんと同じ様な反応で僕と鈴木さんが食べていたからだろう。
サリー達は驚いていたが、この冷やし味噌3倍、本当に旨いのだ!
確かにつけ汁は溶岩の様に真っ赤っかだし、その粘度は大量のトウガラシによるもの。
極太麺をくぐらせると、麺は真っ赤なトウガラシの粉を纏ってくる。
この場合激辛が苦手な人には麺がスープと良く絡む=死を意味するのだ。

 

 

 

 

 




 

 




僕らがあまりにも美味しそうに食べるので、
一応ミラクル氏とサリーもその気になってみる。
特にサリーは無類のラーメン好き。美味しいラーメンの情報をたくさん持っている。
そんなサリーの横で特にラーメンに詳しくない井門Pが旨そうにすする事に、悔しさもあっただろう。

 

サリー「(意を決して)いただきますっ!ズルズルズルズル~。」

 

 

ぐおぁおおぁ!!

 

 

 

 

 


サリー中谷…悶絶

 

 

 

ミラクル「(瞳孔開き気味で)ぢゃ、僕も…。ズルズルズルズル~。」

 

 

ゥオッホ!オッホ!オッホッホ!!

 

 

 


ミラクル吉武…なぜか涙が止まらない


 




久保田「僕もいくんすか…?では…。ズルズルズルズル~。」

 

 

ブバホッ!!

 

 

 

井門&鈴木「美味しいのになぁ・・・」
開店前にご協力戴いた【蒙古タンメン中本池袋店】さん、有難うございました!
大人気なのが分かったのが、お店を出た10時頃、既に店の外には行列が出来ていたという点だ。
きっとファンはここの辛いタンメンを食べないと一日が始まらない…という人なんだろう。
かく言う僕も、ちょっとあの冷やし味噌3倍にはハマりそうな予感。
【冷やし味噌ラーメン辛さ3倍】激辛度★★★★★★☆☆☆☆

 

朝も早よから蒙古タンメン、しかし激辛ジェシカのテンションは高い。
蒙古タンメンの美味しさを語りながら、次なるステージへと進もう。

 

 

次の店は神田神保町:エチオピア

 

 

 

 

 




 



ここはスパイスをふんだん使用したカリーが大人気で、
雑誌で美味しいカレー屋特集が組まれると必ずと言っていいほど載る、脅威の掲載率。
井門にとっても馴染み深いお店で、母校が近い分、学生時代には何度も通い詰めた。
オーナーの鈴木さんとも色んな番組でお世話になり、7年前にはオリジナルカリーも作って貰った。
そんなエチオピア、何が激辛探訪になるかというと、 


実はこちらカリーの辛さを選べる所にその秘密がある。 


通常は0~70倍の辛さから選ぶのだが、なんと裏メニューには辛さ100倍が!!
その未体験のゾーンに我々は今日、足を踏み入れようと来たのだ。

 

 

 

 

鈴木「いやぁ、ここのカリーは普通でも辛いですから。楽しみですね!」
井門「実は偶然2日前に昼飯を食べに来てて、その時は40倍だったんですけど…。 


100倍ですか、楽しみだなぁ…。」

 

 

激辛兄弟はもはや【楽しみ】にしている。
その2人とは裏腹に、スタッフの目は既に死んだ魚の様になっていた。
旅が始まる前にミラクル氏が威勢よく言っていた言葉、
「今回のロケは、スタッフが“辛い!!”というのが録れればOKだからね。」
この言葉が今や色を無くし、透明になりつつある。

 

サリー「俺、0倍も食べた事ないのに、いきなり100なんて…。

 

 

エチオピアのスタッフ北澤さんによると、辛さはチリパウダー等の量で変えるそうだ。
単純に0の物に比べて100なのだろう。
まだ開店して5分も経っていないのに、店内はお客さんで溢れ始めた。
エチオピアの人気ぶりがまだまだ健在である事に嬉しさを覚えていると…

 

 

 

 

 




 

 





チキンカリーは通常、もうちょっと濃い茶色をしているのだが、
これはもう…赤い…真っ赤な池の様相を呈している。
しかし、出来たてのカリーから立ち上る湯気の中の何とも言えない芳醇なスパイスの香り。 


この香こそがエチオピアの真骨頂なのだ!
スパイスは毎日挽きたてにこだわる。
一匙頬張れば、カリーの食感の中に粗挽きしたスパイスの舌触りも残る。
それが更なる風味を増して、ここのカリーにハマってしまうのだ。

 

 

鈴木「あの、食いにいって良いですか?

井門「どうぞどうぞ!」

 

 

 

 

 




 

 

 


鈴木さんの“いって良いっすか?”が発動されたという事は、
激辛レーダーがビンビンに反応してしまったという事。
それが証拠に一匙頬張ってから、二匙、三匙とスプーンが止まらない。
がばがばと口に運ばれる超激辛カリー100倍は、何とも美味しそうに見える。

 

 

井門「ぢゃあ、僕も食べて良いっすか?」
ばくばくばく。 

 


井門「旨いっすね!」 


鈴木「ですよね!?

 

 

後のスタッフの反応は【蒙古タンメン】のパート同様であります。
ただ、前回ほぼ辛さに無反応だった井門&鈴木にここで異変が。
100倍カリーをぱくぱくと食べた後、5分ほどで二人が大量に汗をかき始めたのだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


鈴木「エチオピアのカリーは時間差で汗が出るのが、特徴ですね。
体温を上昇させるスパイスも勿論入ってますからね。」
井門「ほほぅ…さすがは激辛通。含蓄のあるお言葉です。
ところで鈴木さん、続いてはどちらに行かれますか?」 


鈴木「いやぁ、蒙古タンメンやエチオピアのカリーに比べたら甘いですけどね。

 

 

続いては渋谷の韓国料理“ブルダック”さんに行ってみましょう!」
井門「ブルダックというと、オリジナルの辛いタレに漬けた鶏肉を焼いて食べる、あの?」 

 


鈴木「さすが井門さん!でもあんまり辛く無いんですよね。」

 

 

【チキンカリー辛さ100倍】激辛度★★★★★★★☆☆☆

 

さてさて今回お店をセレクトしてくれたのは鈴木さんなのだが、
“ブルダック”はその中でも辛くはない方だとご本人は仰る。
言うなれば今回の企画の箸休め的存在なのだ、と。
確かに数年前に私もお店で食べたのだが、辛さにまだ慣れていない頃でも食べられたのだ。
*あの頃はエチオピア3倍でひーひー言っていた。
それを考えたら全くもって余裕だ!スタッフの顔にも笑顔が戻る。
しかし我々は知らなかったのである。

 

 

まさか、箸休めだと思っていたお店で地獄を見るとは…。

 

 

 




韓国料理ブルダック


 

 

 

井の頭線渋谷駅に隣接するファッションビル「マ-クシティ」。
その裏手にはDeepな飲み屋街が広がる渋谷でも若者がなかなか来ないエリアがある。
ここには24時間365日営業する居酒屋「山家」や、
鶏肉を炭火で焼く煙が常にもうもうと立ち上がる「鳥竹」などの居酒屋の名店が並んでいる。 

 


その中の雑居ビルの2階に、目的地の【ブルダック】はある。
こちらのお店は本場韓国でチェーン展開する人気店の日本初出店のお店。
一連の韓国ブームもあり、激辛好きな子達が連日訪れるという大人気店なのだ。 


しかもあのK-POPグループ【超新星】も何度も足を運ぶというお店。
と言う事は、より本場の辛さに近いという事ではないか。
こちらの主任である遠藤敬一さんにお話しを伺ってみました。

 

 

遠藤「こちらの辛さには甘口・辛口・激辛とあるんですが、 


その上に地獄辛というのがあるんです。これを今日はお持ちしましょう。」
井門「ちょっと待って下さい!メニューに【危険】って書いてありますけど…」 


遠藤「ははは(笑)これを食べる時は韓国人でも気合いを入れるそうです。」
鈴木「楽しみですねぇ…(ボソッ」

 

 

お店は客席の後ろが厨房になっていて、
まるでキッチンスタジオの様に食事をしながら厨房のLIVE感が楽しめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

厨房で炎を上げながら調理される、我らがブルダック(鶏)とブルデジ(豚)。
熱々の鉄板の上に載って、ついに登場した!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

韓国料理らしく、ゴマの葉等にナムルやキムチと一緒にくるんで食べるパターンと、
甘く焼き上げたクレープにくるんで食べるパターンの2つがあるのだが、
そこは激辛兄弟、まずはそのままいってみる事にした。

 

 

鈴木「いただきます(パクっ ⇒しばし咀嚼…)。
むむぅ・・・?これは・・・辛いですねぇ・・・。」
井門「えっ!?鈴木さんが辛いの!?まじっすか?
取り敢えず、僕も(パクっ ⇒しばし咀嚼…)。

 

 

あぁっ!辛いコレ!コレは辛いぞ!!

 

 

 

 

 

 





ついにスタッフが待ち望んだ瞬間がやってきた…。
男達は井門の苦悶の(韻を踏んでるYO)表情に、歓喜した。 

 


午前9時から待ちわびた井門の苦悶
もはや辛い物を食べ過ぎて、久保田君の口の周りはキン肉マンの様に腫れあがっている。
ミラクルさんとサリーのテンションもガタ落ちである。
そんな中、井門の苦悶がついにやって来たのだ…。男達の勝利の瞬間がきたのである!

 

僕達はナメていた。

 

 






ナメていた男…井門







激辛探訪の中で【箸休め】だと最初からナメていたのだ。
しかしそれは、あくまでここの普通の辛口。 

 


地獄辛は、本当に地獄の辛さだったのであります。

 

 

ちなみにブルダックでは…チャレンジメニューがあります。
●チャレンジ1:「青唐辛子に挑戦」
~青唐辛子を何もつけずに3本完食すると、一品料理の中から好きな逸品をサービス
●チャレンジ2:「じゃんけん勝負」
~スタッフとじゃんけんに3回連続勝つと、お会計金額から20%OFF!
●チャレンジ3:「地獄辛完食」
~井門も悶絶したブルデジ地獄辛を一人で完食すると、お会計金額から20%OFF!   
以上は普通だと挑戦料500円かかりますが、「YAJIKITA」を聴いたと言えば無料になります!
ぜひ東京に来た時は試してみて下さい!思い出には…なるよ、絶対。

 

 

【ブルダック地獄辛】激辛度★★★★★★★★★☆

 

不思議だ…。
本当に辛い物を食べると、身体全体に重しが乗ったかの様に重くなる。
渋谷の喧騒を歩きながら、さっきとは打って変わって身体が重い。
そして口も重くなる。そうなのだ、明らかにここにきて井門のテンションが下がったのだ。
それはまるで渋谷に沈む夕陽の様な。
太陽が沈むと同時に、気持ちも沈んでいったようである。

 

 

鈴木「最後に凄い所があるんです。ここが最強。」 


井門「もう、もう・・・堪忍しておくんなはれや~!!(号泣)」

 

 

泣き叫ぶ井門を引きずって、最後に向かったのは「バスケットボールストリート」にある、
とうがらし料理赤ちり亭」 。 

 

 

もう店名からしてアグレッシブなのだ。とうがらし料理だもんね。

 

 

 

 

 


赤ちり亭(店内)


 




仮にここが最初の店だったら、そりゃテンションも上がっていただろう。
しかし、最後にきて最強の辛さが待っていると聞けば、足も重たくなる。
重い足を引きずって階段を降りた地下の店舗に入店。地下にあるとは…辛さの秘密結社か…。

 

ところが扉をくぐると意外や意外、黒を基調にしたお洒落な店内。
激辛の雰囲気はあまり見受けられない。店内も若いお客さんで賑わっている。
店長の三浦さんにお話しを聞いてみた。

 

 

 

井門「ここにとんでもない辛さのメニューがあると聞いたのですが…。」 


三浦「はい、スーパーハバネロチキンですね!」

 

 

 

うん、何となくは想像していたんだよ。
世界でも超辛いと有名な唐辛子【ハバネロ】が今回のロケに出てきてないのが不思議でさ。
たぶん最後の最後で出てくるんぢゃないかな~って、おじさん思ってたんだ。

 

 

鈴木「いやぁ、僕も昔挑戦したんですけど、物凄く辛かったなぁ。」

 

 

いや、さっきのブルダックで頼んでもいないのに、
チャレンジメニューの青唐辛子を1本バリバリ食べて、 


「僕、青唐辛子好きなんですよ♪」って言う人が物凄く辛いって言うんだぜ?
一体どれだけの危険度がある辛さなんですか!?

 

 

三浦「あっ、危険なので食べる時に手袋を嵌めて貰います(笑)」 


井門「いや、“(笑)”ぢゃねえだろ!?」 


鈴木「それを2本下さい。
井門「ちょいちょいちょい!」 


三浦「かしこまりました!
井門「って、かしこまるなよ!」

 

 

途端に意気消沈する井門P。
先程ブルダックで地獄辛鶏を食べさせられ、テンションの下がっていたサリーも、
“因果応報なんすよ、井門さん!”と言わんばかりの表情でこちらを見ている。
ミラクルさん、言ってたよね? 


今回のロケは、スタッフが“辛い!!”というのが録れればOKだからね。」ってさ。
なのに、僕の視界からミラクルさんが消えてしまったんだ。
どうも奥の方からミラクルさんの服の袖と、そこから伸びた腕が煙草を吸う姿が見えるんだけど、
肝心のミラクルさん本人は全然前に出てこなくなってしまったんだ…。

 

 

どんどん不安が大きくなって、それがMAXになった丁度良いタイミングでアレが来た!

 

 

 

 


スーパーハバネロチキン




唐辛子鶏





 

 

手袋を嵌めないと危険ってのは、こういう事だったんだね。 


まるできな粉の様にハバネロパウダーがまぶしてある

“激辛あべかわ”みたいな…いや、そんな生半可な物ではない。
ちょっとお皿が遠くにあっても、その刺激臭が鼻をくすぐってくる。

 


コイツぁ…間違いなくヤバい!!!

 

 

鈴木「ぢゃ、いって良いすか?

 

キタ━━━━━━━━━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━━━━━━━━━!!

 

 

 


辛さ底なし…鈴木氏



 

 

 

 



鈴木さんの真骨頂である。
チキンは所謂手羽先なのだが、そこにまぶされたパウダーの量が半端ではない。
必然的に齧りながら、パウダーは口の周りについてくる。
その付いたパウダーでさえ、超激辛なのだ。
それなのに、鈴木さんはチキンを齧る口を止めようともしない。
ハバネロチキンと果敢に闘っているのだ。
勇者:鈴木よ、いまお前は悪の帝王を平らげている。
負けるな、勇者:鈴木よ、その戦いの先に、きっと“辛さの向こう側”があるのだ!

 

 

 

鈴木「前より辛くないっすね。

 

 

 

ド━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ン!!!!!!!

 

 

 

 

 





渋々挑戦…




結果…悶絶。(笑)byミラクル&サリー&クボタ





 





今回の旅を通して、学んだ事がある。

 


過ぎたるは及ばざるが如し

最近リスナーさんが感じていたかもしれない、
「YAJIKITAさん、この頃ピリっとしてないんぢゃないのかい?」という感想。
今回の旅でひとつ答えが出たのではないだろうか? 

 


YAJIKITAピリっとしてはいけない番組なのだ。 

 


あくまでものんびり、放送業界をたゆたう様に、そんな流れで進めば良いのだ。

 

――結論:

 

(から)”と“(つら)は紙一重

 

 

 

 

 


挑戦後…達観した感じの2人…。