世界文化遺産推薦!秋の鎌倉探訪…。~後篇~|旅人:棚橋麻衣

2011-11-26



秋の鎌倉探訪・後半!
前半だけでも、かなりの発見、感動があった私。
そう、なんせ歴史が苦手なもんでね…。
その理由を自分なりに探ってみたところ、こんなことが分かった。
どうも、
「この場所では、ナンタラという人が、ホニャララをしたらしい。」
という、この「らしい」が苦手なのだ。
嘘なの?本当なの?どっち!?
と、(良く言えば)現実主義な女子なもんで…そこにロマンを感じられなかった。


が、しかし、今回の鎌倉はどうだろう。
目の前にあるものから、なんかこう、リアルっぽいものというか、生々しさというか、そういった人の生きた証みたいのが伺えて、
こんな無知な私にでさえ、大きな感動をくれたのだ!


そして何より、私のアホな質問にも、淀みなく答えてくださるガイドの黒川さん。
この方の素晴らしいプランニングとガイドのお陰で、鎌倉の魅力が何倍にもなっている。
後半も、そんな黒川さんをお迎えし、秋の鎌倉にますますどっぷりハマります。
…ってその前にね、ホラ、かなり歩いたでしょー…だから…
ご飯にしません?
建長寺近くのうどん屋さんに入ることに。


バラ丼という、甘辛いタレが美味しい丼を頂く。
アクセントのシャキシャキキャベツとマヨネーズがいい!
モリモリ食べて、エネルギーをチャージしたところで、行きますかー!!
後半戦スタート。

 

 

 

 

 


「段葛(だんかずら)」(鶴岡八幡宮の参道のこと)でオープニング。


 

 

 

「鎌倉」と言ったらココ、由比ヶ浜から鶴岡八幡宮までの《若宮大路》へ。
頼朝が作らせたというこの道、今は車通りも激しく、ひときわ賑わう、云わば鎌倉のメインストリートだよね。
たくさんのお土産屋さんが軒を連ね、キョロキョロしているうちに、《鶴岡八幡宮》に到着。

 

 

 

 


段葛から鶴岡八幡宮を望む








あっ!ここも、山に向かって立ち並ぶ建物が、二段になっている?
そう、前回教えてもらいました、これが、鎌倉独特のつくり。
メインストリートのゴールにドカンと佇む鶴岡八幡宮は、やっぱり鎌倉のボス!って感じがするよなー。


八幡宮の境内を抜けて、さっきまで賑やかだったのとは一変、住宅街へ入る。
鎌倉の、こんな生活感に溢れた一面をみるのは、なにげに初めてカモ。
ぐんぐん進むと到着するのが、《法華堂跡》
源頼朝が葬られている場所です。

 

 

 

 


法華堂跡


 

 




石段を上がると、ぽっかりと空いた場所に立つ石塔。
頼朝が、自身の支配した鎌倉を眺められるようにとここにしたらしい。


頼朝は、今の鎌倉をどう見ているんだろう。
この辺りにこんな住宅街が出来るなんて、思ってもいなかっただろうな(笑)
さらに住宅街を奥へ奥へと入り向かったのは、《荏柄天神社》

 

 

 

 

 


日本三大天神のひとつ…「荏柄天神社」


 

 




日本の三天神の一つと言うことで、真っ赤な本殿の横にはたくさんの合格祈願の絵馬が。
そして、何よりのここの見所は、今回のコースの中で唯一見ることができる鎌倉時代からあるという本殿。


いくどか補正はされているものの、しっかりとその姿を目に焼き付けた私。
さて、次は、《永福寺跡》へ。

 

 

 

 

 


公園整備が進む「永福寺跡」

 

 

 

歩いても歩いても、それらしき姿が見えず…
どこー!?
と叫びそうになった頃、
「ここです。」
と黒川さん。


指差す方を見ると、ただの原っぱ。
えー?
まさかココですか?
これを、世界遺産候補と言うんですか?
なーんにもない。
見えるのは、何やらガッコンガッコン動くショベルカー。
復元工事が進んでいるらしいんです。
正直、最初は、歴史的建造物を期待した私にとって、
「ふーん」
っていう感じだった。


だけど、男性スタッフの食いつきぶりといったら!
「発掘調査で、どこにがあったって分かるなんて、すごくないか!?」
…確かに!!!!!確かに、そうだよね!!!!!
土の下に埋もれてしまったわずかな手掛かりから、その歴史を紐解くなんて…
そっか、これが「ロマン」なのねーーー☆
そんな感動を胸に、一同は鎌倉駅から江ノ電に乗って「長谷駅」へ。

 

 

 


江ノ電で長谷へ…。


 




向かうは、そう、
鎌倉の大仏様ー。
コロンと可愛い江ノ電でゆっくりその揺れを感じてたら、なんだかいい気分。


長谷駅は、鎌倉駅周辺に負けない賑わい。
加えて、道幅が狭いので、すれ違う人が歩きながら食べているものにばかり、目がいく。
ソフトクリームやお団子やお煎餅や…アレコレ。


大仏専門ショップなんてのもあって、これがまた面白い。
大仏Tシャツや大仏の被り物はもちろん、大仏の形をしたグミなんかもある。
これ、なんか食べるの気まずいよね(笑)


そんなこんなで、鎌倉の、例の、あの大きい、大仏様に到着。
ひょえーーーーーこんなに大きかったっけ?!
写真を撮っている周りの人が、なんだか小さく見える。
いや、それだけ大仏様の存在が大きいってことか。
黒川さんに、大仏様とちょうど目を合わせることのできる場所へ連れて行ってもらう。
大仏様の向かって正面。

 

 

 

 

 


高徳院の鎌倉大仏。


 



ひょいと見上げると、優しく穏やかなお顔の大仏様が私を包み込むように見てくれている。
なんだか、ホッとするような、そんな感じ。
ちょうど辺りも暗くなりはじめたので、ライトアップもされていて、とてもキレイ。
「さて、ここから、今日の最後のスポット、海へ行きますよー」
と、由比ヶ浜へ。


ワガママを言って、途中でおやつタイム。
色々悩んだ結果…
アイスどら焼きに決定!!
程よい甘さのあんこと冷たいバニラアイスが、生地とマッチして美味しい。

 

 

 

 

 









アイスどら焼き





 





オバ大統領が食べたという抹茶ソフト、その名も「オバ抹茶ソフト」とも悩んだんだけど、これは次回のお楽しみにします。
そして、《由比ヶ浜》に到着。
すっかり暗くなり、しかも、降り出した雨も強い。
ちょっと荒れた海。
勢いのある波の音。


海水浴場としか知らなかったこの海岸が、なんだかいつもと違う海に見える。
頼朝も、私と同じこの波の音を聞いていたんだろうか。
この土地で、この海で、何を思って、何をして、どんな国を作ろうとしたのか…
歴史なんかほとんど知らないくせに、格好付けていっちょ前にそんなことを想う私。
こんな私の、秋の鎌倉探訪は、これにて幕を閉じるのです。

 

 

 

 

 





由比ガ浜…。
(*逗子マリーナ近くに日本最古の築港「和賀江嶋」が残っている。)



 

 


黒川さんに聞いてみた。
私、鎌倉のこと、どのくらい知れましたかね?
「うーん、まあ…半分?」
幕を閉じてる場合じゃないですね(笑)


世界遺産になる前に色々知っとかなきゃ、もったいない。
あっ、もちろん、そのときはガイドお願いしますね、黒川さん!!