福島応援SP!冬の会津を楽しもう!|旅人:安田美香

2012-02-04

 

わっしょーい!37歳ママさん旅人、安田美香でございます!

現在1歳半になる赤ちゃんの子育て奮闘中の安田なのですが…今日は子育てはちょっぴりお休み。
育児で疲れた心と体をリフレッシュするべく、ヤジキタの旅へ出かけました!

 

東京駅で駅弁やお茶を買いこみ、東北新幹線で、郡山へ。
車窓から見える風景が、雪でだんだんと白く変化していく様に、
「うわぁー!!」「ひゃっほーぃ!!!」と、大はしゃぎ!


なにせワタクシ、旅に出るのも雪をみるのも久しぶりでして…わははは!
往きの車中って、なんでこんなに楽しいんでしょうねぇ。
おにぎりをほおばりながら、コレ、旅の醍醐味の1つですよねぇ。

 

 


大はしゃぎの安田美香さん…(当然車中も大はしゃぎ)

 

 

興奮して鼻血が出そうになるのをおさえながら、1時間20分で、あっという間に郡山駅に到着。
広がるは、雪化粧した町並み。
レンタカーに乗り換えて、会津若松に向かいます。
さらに雪深くなっていくのを感じながら、1時間ほどで会津若松に到着です。

 

見渡す限り、一面の銀世界!うわぁー、きれいだー!!

 

 

まずは、会津若松観光物産協会へ。
会津塗のお椀や、張り子の赤ベコ、起上り小法師など、会津ならではの民芸品が並びます。
会津若松観光物産協会の齋藤敏浩さんに、まずは、「会津の冬の楽しみ方」を教えていただきました。

 

 

会津の名産品の数々

 

 


会津若松観光物産協会 齋藤敏浩さん

 

 

それはズバリ…
「雪です」!
会津の雪と寒さ、そのものを存分に体験してほしいとのコト。
ここは、雪深い会津路…。確かに、雪、いっぱい有りますから(笑)。

 

 

また、「"会津絵ろうそくまつり"も、みどころの1つですよ」と、齋藤さん。
会津の伝統的工芸品の1つである、「会津絵ろうそく」。
1本1本に職人技が感じられる会津絵ろうそくを皆さんに知って頂こうと、このまつりを開催しているそうで、鶴ヶ城や御薬園をはじめ、市内各所にて「約7,000本の蝋燭のあかりに照らされて雪景色に浮かぶ会津幻影」が楽しめるとのコト。


また、当日は鶴ヶ城天守閣の夜間登閣も行われるそうです。
天守閣から地上に描かれた絵ろうそくのあかり…見てみたい!
今年は、2/10(金)・11(土)の開催予定だそうです。

 

 

 

 

ところで「絵ろうそく」って、どんなモノなんだろう…?
ということで、さっそく専門のお店へ。

 

 


ほしばん絵ろうそく店

 

 

伺ったのは、「ほしばん絵ろうそく店」。安永元年(1772年)創業の会津藩御用達の老舗です。
店内には、目にも鮮やか!華やかな絵ろうそくが並んでいます。
絵ろうそくは、戦国時代に生まれた、会津ならではの特産品。絵柄は、花限定なんだそうです。
昔、雪深い会津では、冬になると花がなかなか手に入らなかったということもあり、ろうそくに絵を描いて神仏・冠婚葬祭の時に使ったんだとか。

 

 

 

 

店内には工房があり、ろうそくの芯を作るところから絵付けまで、すべて手作り。
親子代々、伝統の技を現代に受け継いでいらっしゃるそうです。
星一栄さんに、お話伺いました。


「まず、ろうそくの芯を竹串に刺し、それを溶かしたろうの中にくぐらせて、太くしていきます。
乾いたら、またくぐらせて…という作業を40、50回繰り返します」
1回で1mm太らないそうです。昔ながらの作り方とはいえ…はぁー、根気のいる作業です…。

 

 

「ろうそくが出来たら、絵付けです」。
白くスラーッとした和ろうそくに、菊や牡丹などのお花を、細部まで丁寧に描いていきます。
赤や黄色、青、蛍光のピンク、黄緑など華やかな色使い。
見ているだけで、気持ちがパァーッと明るくなりますねぇ。

 

 

この絵付けの体験をさせていただけるということで(要予約、¥1.500)、安田もチャレンジ!
9色の絵の具と細い筆を使って、15cmほどの白いろうそくに、思い思いの絵を描いていきます。
本当に細かい作業…。
ググッっと集中して、無言になっちゃいます、…って、ラジオ、ラジオ! しゃべれ、しゃべれ、あたし!(笑)

 

 

 


没頭しすぎて無言の安田…。さぞ、大作が出来がるのでしょう…。

 

 

10分ほどで完成。
「できたー! 星さん、安田の! この力作! どーですか!?」
「ん、あぁ……。」

 

…名人、沈黙。  しばし、静寂。

 

 


幼稚園の年長さん並の出来栄え…。

 

 

ちなみに描いたのは、1歳半になる息子の顔ですが、何か?

 

「大人になって、これだけ神経を集中させる機会もなかなか無いですから。
自分だけのオリジナルの作品を作って、記念品にしたり、お土産にも最適ですよ」と、ほしさん。
「コレ、番組プレゼントにしていいですよぉ」
という安田の申し出を、ディレクターにすげなく断られながら(!)、子どもへのお土産にさせてもらいました。

 

 


絵ろうそくの伝統の技を受け継ぐ、星一栄さん

 

 

さてお次ぎは…会津といえばお酒ですよねぇ。えっへっへ、きき酒!きき酒ー!!
伺ったのは、「宮泉酒造」。

こちらでは、現在も実際に酒造りの行われている宮泉銘醸一番蔵を一般公開していて、醸造行程が見学できるんです。

 

 


宮泉酒造

 

 

案内していただいたのは、国分ゆりさん。

 

 


案内して頂いた国分ゆりさん

 

 

蔵ではまさに、大吟醸の冬の寒仕込みの真っ最中。
「つるし」という作業を見せていただきました。
「大きなホーロータンクの中に、約1ヶ月かけて発酵させたもろみを酒袋に入れてつるして、「ポタッ!ポタッ! 」と1滴ずつ搾っていきます。とても手の込んだ作りなんですよ」
いい香りに包まれながら、杜氏と蔵人さんが実際に仕込む作業をこんな間近で見られるなんて、情緒も迫力も満点です。

 

 

また、「会津酒蔵歴史館」が併設され、お酒に関する多くの品々が展示されています。
会津清酒の生い立ちも、ひと目でわかっちゃうんです。
会津酒蔵の歴史は450年。
美味しい水・米を使って、会津の人々が受け継いできた酒造り…。
歴史が鮮やかによみがえってきます。

 

 

さらにこちらでは、なんと焼酎も造っていらっしゃる!とのことで、東北地方で初の「焼酎資料館」も併設されています。
戦前使用されていたもろみ取り焼酎の蒸留機など、貴重な器具が展示されています。

 

 

♪小原庄助さん、なんで身上つぶした?
  
朝寝朝酒朝湯が大好きで、それで身上つぶした、
   
あ~もっともだぁ、もっともだぁ♪

 

 

民謡『会津磐梯山』の鼻歌が出たところで、いよいよお待ちかね…きき酒コーナーへ!
にごり酒や原酒など、蔵元だからこそ味わえるお酒を試飲させていただけます。
実は安田、お酒はあまり飲めないんですが…

 


「う、美味いっ!♪ 」

 


はぁー、なんていい香りなんでしょう…。米の甘みがふわーっと鼻に抜けていきますわ。
東北では珍しい米焼酎も、とっても飲みやすくて、うふぅー、大満足ですぅー。

 

 

ほろよい気分で宿にチェックインして、ちょっと布団にゴロンとして(笑)…
お次ぎは、裏磐梯観光協会の佐野友香里さんと、「裏磐梯サイトステーション」で待ち合わせです。

 

 

日が落ちて、空には満点の星! 星明かりに照らされて、うっすらと磐梯山が見えます。
極上の雪が降る裏磐梯。見渡す限りの真っ白な銀世界が広がっています。
夜の雪景色ってのも、ムードがありますねー。

 

 

「2月17日(金)~26日(日)には、『第4回裏磐梯雪まつり』が開催されます。
メインイベントは、 2月23日(木)~26日(日) に行われる『裏磐梯エコナイトファンタジー』です。
湖面が氷結したレンゲ沼に、3000本のキャンドルを並べて、灯します。
キャンドルを灯した数だけ天使が舞い降りて、幸せになると言われているんですよ」と、佐野さん。

 

 

はぁー。ロマンティック。息をのむ美しさなんだろうなぁ。いいなぁ。
…最近子育てに追われて、ロマンティックとはかけ離れた毎日だもんなぁ。
旦那さんと一緒に、レンゲ沼を眺めたら…
出会った頃の、あの! ドキドキ! キャピキャピ!!した、あの感覚を思い出せるのかもしれないわね…。

 

 

…よっしゃ!絶対、来る!!(宣言)

 

 

「他にも、かまくら作り・灯篭作り体験や、雪像作り大会など、雪と楽しめる体験をたくさんご用意してます。
裏磐梯に来た方に、ぜひ、かまくらに入って遊んでもらいたくて。
今、村の人たちに協力してもらって、雪祭りに向けてかまくらを作ってるんですよー」と、佐野さん。

 

 

 

 

そのかまくらに、入らせていただきました!
おおぉー。かまくらの中って、こんなに広くて、暖かいんですねぇ。
音がなくて、静か…。
ふぅー。ここは、時間が止まってるみたい。

 

 

 

 

翌日。
かまくら作りも、体験させていただきました!

 

 

「裏磐梯のかまくらは、秘密兵器"かまくらくん"を使って作るんですよー」と、佐野さん。
日本に何個かしか無いという秘密兵器、"かまくらくん"とは何ぞや…?
それはなんと、大きな大きな風船なんです!

 

 

 

 

 

小型のシャベルカーで雪を集めて、この風船( "かまくらくん")の上に除雪機で雪を飛ばして、雪山を作る

水を撒きつつ、1時間半くらいかけて、高さ2m半×横3mほどの雪山が出来たら、外からかまくらの壁を掘って穴をあけ、風船の空気栓を見つける
(水を撒くのは、雪をしめらせるため。北塩原村の雪は、サラサラのパウダースノーなので、水を撒かないと固まらないそうです)

空気栓を引き抜いたら、掃除機のホースを差し込み、風船の中の空気を吸い取っていく
(布団圧縮袋みたいな要領です)

完全にしぼんだら、風船にくくりつけてあるロープを引っ張り、風船を引き抜く

外側の余分な雪を削り、丸い形に整えて…完成!

 

 

このように"かまくらくん"を使うと、中がきれいに丸く作れるんですねー。す、すごい! こんな道具を使って作っているとは!!

 

 


風船を必至に抜こうとする安田…。

 

 

とはいっても、かなり大がかりな作業ですから…大の大人が、必死です(笑)。
雪まみれになりながら、無我夢中。
安田は、行程の1部分しかお手伝いしていないにも関わらず…完成した時の達成感はひとしお! 
「マイ・かまくら、できたどー!!」と、叫びたい気分でした!

 

 

「雪まつりでは、屋台村も出るんですよ。
裏磐梯が誇るB級グルメ"会津山塩ラーメン"や、"会津山塩焼きそば"、それから原発事故で、浪江町の方たちが裏磐梯に避難していた時に、私たちに作ってくれた"B級ご当地グルメ・なみえ焼きそば"も、やってきます」

 

 

その山塩ラーメンが食べられるということで、休暇村裏磐梯へ。
竹中登志夫さんに、お話伺いました。
「こちら北塩原村には、"大塩温泉"という、塩分濃度の高い温泉があるんです。
この温泉水を大釜で煮詰めて、昔ながらの製法で美味しい山塩を作っています」
500リットルの温泉水から出来る山塩の量は、わずか5kg。温泉水を煮詰めてあるんですから、ミネラル成分たっぷりです。

 

 

さっそく、ペロリとなめさせていただきました。
甘い!
……けど、あ。 しょっぱい! しょぱ!! しょっぱい!!!
甘さの後に、かなり濃厚な塩気がグワーッとこみ上げてきます。
通常の海水に比べて、およそ4倍の塩辛さだそうです。

 

 


会津山塩ラーメン

 

 

そして、その山塩を使った「会津山塩ラーメン」、いただきまーす!
透き通ったスープと、平べったいちぢれ麺。 
塩の甘みとまろやかさが上品に口の中に広がって、これは美味! 
あっさりしてるので、スープまで全部飲み干しちゃいました。何杯でもイケます、コレ。
この山塩ラーメンは、雪まつりの期間以外でも、12件のホテルや飲食店で食べることができるそうです。

 

 

さらに山塩を使ったスイーツもあるということで、お邪魔したのは「ヒロのお菓子屋さん」。
「会津山塩ご飯シュー」をいただきました。
スイーツだと、隠し味的なカンジでお塩を…というモノが多いと思うんですが、こちらは、カスタードのクリーミィな甘みの中を、ググーッ!と塩味が飛び越えてくるカンジ。
かなりガツンと塩味が効いているんですが、なのにまろやかで、これがクセになりそうな美味しさ。
山塩ならではのスイーツです。

 

 


会津山塩ご飯シュ―

 

 

「さー、もう1軒行こー!」
……って、何? もう帰る時間?
「いやじゃー! 帰らないっ! もっと食べる!!」
と、ダダをこねる安田でしたが、スタッフに引きずられながら帰路につきました。

 

 

会津の冬は…ちっとも寒くなかったです!
むしろ、都会のビル群をトボトボ風に吹かれながら歩いている方が寒いような…。
もちろん気温は低いんですけど、雪に包まれているという安心感と、雪の温もりを感じました。
雪なのに、温もり。
不思議ですが、その相反するモノが同居しているのが、会津の冬なんだなあ…と思いました。

 

 

また、会津の人はゆったり、ほっこりしてるんですよねぇ。
温かいんですよ、会う人会う人みなさん。
「ああ、都会でギスギスしながら子育てしているんだなぁ、あたしゃ…」と、ちょっぴり反省。
心ぽかぽか、のーんびりとした心持ちになって、家路につきました。
ガミガミお母さんはもうおしまい。家に着いたら、子どもをたくさん抱きしめよう。

 

 

みなさんも冬の会津に行って、ほっこりしてみてはいかがでしょうか?
旅人は安田美香でした!