目指せリニアへ! 新幹線の進化を旅する!|旅人:神田亜紀

2012-03-02

 

ども~♪ お久しぶりです。
旅人の神田亜紀です!

 

埼玉県大宮の「鉄道博物館」で、
日本の鉄道の歴史を、明治5年の誕生から昭和40年頃まで紹介された、
旅人の服部好伸さんが車庫に入ってる間、
私がその後、新幹線が開業した昭和39年から、現在、
更には未来の「リニアモーターカー」まで紹介させて頂きます!!
題して、『目指せリニアへ! 新幹線の進化を旅する!』。

 

とはいえ、行くと決まったものの正直、鉄道にサホド興味がなく、
心が疼いてくれるか少し心配だった私のもとへ、
鉄ちゃんスタッフのクボさんから一本のDVDが…。
「新幹線をつくった男たち」。
東海道新幹線を開発し新幹線の生みの親と言われている、島秀雄の物語。
そこには、政治家やマスコミだけでなく、
当時の国鉄職員の仲間達にも絶対に無理だと言われたにも関わらず、
夢を諦めずに新幹線を作り上げた男のロマンが熱く描かれていて、すっかり感動。
新幹線に対して「ありがとう」な想いが溢れてくる…。
もう他人事には思えない!!
“にわか鉄子”になった神田亜紀。
ロマンと夢を胸にいざ名古屋へgo~!!

 

 

 

 

 





JR名古屋駅の新幹線ホーム。 これまで当たり前のようにいっぱいお世話になった新幹線。
見慣れた風景が又ひとつ無くなるんだな…感慨深い。





旅はJR名古屋駅の新幹線ホームから。
「東海道・山陽新幹線」の二代目新幹線として活躍し2階建て車輛が付いていた100系と、
初代「のぞみ」号として、1990年から22年間活躍した300系が、
ダイヤ改正に伴い、共に3月16日で引退することになり、どちらもラストランまであと数日。
名古屋駅には一目見ようと朝早いにも関わらず、ご家族連れでカメラを構える姿も♪

 

 

 

 


名古屋駅から「あおなみ線」で、
「リニア・鉄道館」のある名古屋港の「金城ふ頭駅」を目指します!!



 

名古屋駅から15分。
海外からの大きな貨物船が発着しコンテナトレーラーがひっきりなしに走っているような、
まさに湾岸エリア。
「あおなみ線」でやってきたのが、名古屋港の金城ふ頭。

 

 

 

 

 

 









「リニア・鉄道館」には、鉄道車輌39輌と国鉄バス第1号が展示されています。




ここに去年3月14日にオープンした「リニア・鉄道館」。
埼玉県大宮にある「鉄道博物館」と共に、
21世紀にできた二大鉄道博物館として注目を集めています。
リニアをもとにデザインされた建物は新しくて綺麗!!
「メイン展示室」に入ると、目の前にいきなりたくさんの新幹線と電車が!!
模型じゃなくて本物!! そんな当たり前なことにすら感動するほどその姿は圧巻!!

 

「リニア・鉄道館」副長の、草刈正雄似☆のダンディな上野直之さんに、お話を伺いました。

 

 

 

 

 


「リニア・鉄道館」の副長 上野直之さん。
来館した子供たちの質問に気さくに答えてくれたり、わかりやすく説明して下さいました。




まずは「リニア・鉄道館」の3つのコンセプトから。

 

  1. 東海道海道新幹線を中心に、在来線から超電導リニアに至る高速鉄道の技術の進歩を紹介。
  2. 鉄道が社会に与えた影響を、経済・文化、生活などの切り口で学習する場を提供。
  3. 模型やシュミレータなどを活用して、子供から大人まで楽しく学べる空間を提供。

 

ということで、まずは①。“高速鉄道の技術の進歩を学ぶ”ため「歴史展示室」へ。

 

 

 

 

 






 

 

 

現在の最高時速は、東海道新幹線で270km/h、山陽新幹線で300km/h。
時速300キロに達するまで歴史をサラッと振り返ると、
1872年に鉄道が開業し(新橋~横浜間を32.8㎞/hで53分)、
17年後1889年に東海道線が全線開業して、新橋~神戸間が20時間5分で、
さらに75年後の1964年には東海道新幹線が開業し、
0系は最高速度210㎞/hで、私たちを東京~新大阪間たった4時間で連れてってくれた。
日帰りが可能となり、日本がほんの少しちっちゃくなったように感じた。

 

 

◎1872年 鉄道開業        平均32.8㎞/h(新橋~横浜 53分)
◎1889年 東海道線全線開業    平均30.2km/h(新橋~神戸 20時間5分)
◎1930年 特急「燕」誕生     平均68.2km/h(東京~大阪 8時間20分)
◎1956年 東海道線全線電化
◎1958年 電車特急「こだま」   平均81.8km/h(東京~大阪 6時間50分)
◎1964年 東海道新幹線開業(0系)
平均128.9km/h[最高速度210㎞/h]
(東京~新大阪 4時間)
◎1992年 300系「のぞみ」運転開始
平均206.2km/h[最高速度270㎞/h]
(東京~新大阪 2時間30分)
◎2027年 超電導リニア開業予定  最高速度500㎞/h(東京~名古屋 40分)

 

 

 

 





「歴史展示室」には、 新幹線を作った島秀雄と、
当時の国鉄総裁 十河信二のコーナーもありました。
ん~感動!



 



今となっては、東京から大阪まで2時間30分で行けるのは普通の感覚。
私もこのおかげで毎週東京ー大阪を行ったり来たりしながら仕事をすることができました。
江戸時代の東海道五十三次の頃は、東京~大阪間を歩いて2週間位かかったそうですから、
そう思うと凄まじい進歩!!
関わる人の想いと技術を受け継いで、
100年かけてここまでスピードアップしてきた日本の技術は世界の誇りです。
しかも2027年には超電導リニア開業予定!! 最高速度500㎞/h!!
新宿から国立(くにたち)に行く感覚で、東京~名古屋が40分で行けてしまうなんて、
生活のリズムがガラッと変わるんだろうな。
(注:新宿から国立って、またマニアックな例だなぁ…。by.メルシー)

 

そこで、コンセプト②。
“鉄道が社会に与えた影響を、経済・文化、生活などの切り口で学ぶ”ために、
再び「メイン展示室」へ。
たくさんの歴代新幹線と、その他の車輌が展示されています。
しかも触れられるどころか中にも自由に入れるなんて!!
この日もたくさんのご家族連れが。子供たちはみんな大はしゃぎ!!
お孫さんの手をひくご老人の姿が目につきました。

 

 

 

 

 





車輌が縦・横と真直ぐに並べられていて、まるで電車の学校みたい。





そもそも法律で定められている新幹線の定義は、
時速200km/h以上で走行する事ができる路線のこと。
戦後の復興のなか、
東海道線の輸送がひっ迫しそうな状況になったその打開策として生まれたのが新幹線。
輸送量を増やすのが目的だったそうです。
どうせ鉄道を敷くのなら、優れたものを作ろうという気運が高まり、
先人たちの知恵が結集して新幹線が誕生しました。
その熱い想いが時代背景と共にフォルム・内装、いろんなところから伝わってきます。

 

<初代新幹線 0系>
新幹線といえば丸いお鼻が特徴の「初代新幹線 0系」
丸みをおびたような先頭形状と、白と青のデザインが特徴。
新幹線は他の在来線とは別線なので、機関車の煙などで汚れる心配が無かったため、
それまで使えなかった白を採用&スピード感ある青を取り入れたんだそう。
この0系は3216輌も作られ、長いあいだ、東海道新幹線の主役として活躍しました。

 

 

 

 

 





シンボルのまぁるいお鼻がカワイイ!!
そして、白と青のライン。
やっぱり新幹線といえばコレよね~と思うわけ♪





<二代目東海道新幹線100系>
そして、3月16日で引退する新幹線のひとつ「二代目東海道新幹線100系」は、
速度はあまり変わらないけど質に徹底的にこだわった、バブル時代に誕生した車輌。
内装がグレードアップしグリーン車と食堂車は2階建て車輌となりました。

 

 

 

 





0系に比べたらスピードアップに伴いシャープな表情になった100系。





2階建ての食堂車へ行ってみると、
レトロな椅子とテーブルに、壁には車輌の彫刻が施された銅板があったり可愛いこだわり。
1階の大きなキッチンからエレベーターで2階に料理をあげていたそう。
窓も広くて景色を楽しみながらお食事。贅沢だな。

 

 

 

 









優雅に景色を見ながらお食事の旅。贅沢だよね♪
スピードアップも嬉しいけど、食堂車もぜひぜひ復活してほしい!!




かつてCMに影響を受け、
遠距離恋愛をしてる恋人が出発の別れ際にキスする光景をよく目にしたなぁぁぁ。
あの「シンデレラエクスプレス」「クリスマスエクスプレス」で使われた新幹線。
恋人たちの愛も乗せ、結び、育んできたわけです。

 

<三代目東海道新幹線 300系>
続いて名古屋駅のホームで最後の走りを見た300系!!
今までの新幹線は車体が鉄でできていたけど、
300系は軽いアルミニウムを使用し徹底的に軽量化。
その結果、最高速度が220km/hから270km/hに!!
これによって東京~新大阪間を2時間30分で結び「のぞみ」が誕生。
300系はフルモデルチェンジした新幹線なのです。

 

 

 

 

 





300系は2つのタイプが展示されていました。
左が、一番最初に作られた「量産先行試作車」。
右が、その後たくさん作られた「量産車」。 その違い、わかるかなぁ???







例えば…、試作車にあったエラのようなでっぱりが量産車では無くなり、
角ばっていたライトの角ももまぁるく。より柔らかいラインのフォームに。





進化の過程を実際に触れて体感することで、時代背景も見えてくるのが面白い。
まるでアルバムをめくって想いを馳せるような懐かしい気持ちでいっぱいに。

 

0系の先頭形状の面影はいずこ!?
新幹線の最新・最良の高速システムを追求するために開発した試験車輌、
955形式新幹線試験電車(通称:300X)。
1996年、電車方式による当時の世界最高速度443km/hを記録したそうです。

 

 

 

 

 






 


ちなみに今一番進化している最新の車輌は、現役で走っているN700系。
高性能、快適性、環境性、省エネルギー性など大きくグレードアップ。
例えば、電力消費量も700系というN700系の一世代前の車輌に比べて19%も低減。
車内は静かで揺れも少なく、快適性は格段に向上。
技術的にも車輌がカーブを走行するとき車体を傾斜させて(振り子機能)、
乗り心地も大幅に向上させることに成功させました。
身体に負担も少なくスピードアップした新幹線は当然ビジネスを活性化させ、
パソコンで仕事をしながら新幹線移動する人には嬉しい、
座席の窓側の下にコンセントがついたことも特徴。

 

現役で走っているため展示はないけど、最後に、コンセプト③
“模型やシミュレータなどを活用して、子供から大人まで楽しく学べる”
ということで、なんと!!
N700系のシミュレータで新幹線の運転士に挑戦させて頂きました。

 

 

 

 









N700系の先頭部分をカットした様なコックピット!!
座ると意外に窓が大きくて視野が広い!!
前方にはブレーキやアクセルなど操縦の基本的なものだけあってシンプル。
その代わり横の方にたくさんスイッチが!




大宮の「鉄道博物館」を旅した服部好伸さんの、
全部アナログのSLの D51シミュレータの運転体験に比べたら操作手順も少なくて簡単そう…。
上野さんもついてくださってるので、
3つの体験コースから一番難しい「達人コース」を選択し、いざ出発~!!

 

天気や時間帯を選べるところも魅力。

 

 

 

 








上野さんに運転レクチャーを受けながら東京駅を出発。
振動もなく静か。
数字だけがどんどん上がりスピードアップを示すことに最初動揺してしまうほど。
しばらく進むと、東京タワーが!! そして富士山が!!
…と景色に興奮してスピード調整を忘れてしまっていたり、
…どうやら運転士には向かないよう。(笑)
最高時速の270km/h!!
普段新幹線に乗って体感するのと、
先頭で線路に吸い込まれていくように体感するのとでは全く違う貴重な経験。
新幹線の計器類もコンピューター化されていて減速も自動で行われスムーズ。
名古屋のツインタワーが見えてきたら名古屋駅に到着。
最後、ホームにしっかり収まるように停めるのも至難の技。
で、結果は…こちら。

 

 

 

 


…ですよね(汗)そんな簡単にはね…いきなり"達人編"なんて調子乗ってごめんなさい。


 

スピードアップして食堂車がなくなったかわりに大充実してきたのが、旅の楽しみ、駅弁。
ご当地駅弁が賑わったのも新幹線が誕生し、旅の形態が変わったからこそ。
人生で初めて新幹線を運転したらお腹がすいたので「デリカステーション」へ。
ここではいろんな駅弁が食べられます。

 

せっかくなので、新幹線に関係したお弁当を選んでみました。
「リニア・鉄道館」限定のココでしか食べられないお弁当とはこちら!!

 

「復刻 昭和39年新幹線開業弁当」
昭和39年の東海道新幹線開業当時に、東京駅で販売した幕の内弁当をベースに復刻。
掛け紙も当時のデザインを出来る限り忠実に再現されていて、
更にはゴミ箱が設置されてる車輌までもが明記されてるあたりも古きよき昭和のかほりが。
48年前にみんなこのお弁当を食べて、
どんなことを想って旅への気持ちを高揚させてたんだろうなぁぁぁ、などと妄想…。

 

 

 

 





「復刻 昭和39年新幹線開業弁当」
白身魚フライ、玉子焼き、かまぼこ、牛肉のしぐれ煮、チェリー等が入っています。
このチェリーっていうのが、実に昭和の香りがしますよ…!?



 

新幹線を中心に、過去から現在まで日本の鉄道の進化について教えて頂き、
最後はやはり気になるのが、未来の鉄道!! 浮いて走る「リニア」!!!!

 

シンボル展示室に展示されている、超電導リニア「MLX01-1」。
ま、ま、まるで、穴子の一本握りのような斬新な風貌…。
中に入ってみると、車幅はそんなに広くなくて、在来線と同じくらい。
窓は小さめで飛行機のよう。

 

 

 

 

 

 










 

2027年の開業予定の「リニア」。
2003年に山梨リニア実験線で、
時速581kmの世界最速記録をマークしてギネスブックに載り、未だこの記録を保持。
営業時は500km/hで走る予定だそう。
500km/hって!!!!!! どんな風になってしまうの~私たち~~!?

 

 

 

 

 









模型やCG映像で超電導リニアのしくみや安全性が解りやすく解説されています。



 

ということで「超電導リニア展示室」のリニアの車内をイメージしたミニシアターで、
500km/hを模擬体!!

 

 

 

 

 

 

 


出発時は車輪の振動が足元から伝わってくるけど、スピードがのり、車輪が収まった瞬間、
フワッと宙に浮き、まるで飛行機みたい。
車輪とレールの摩擦がないからとても静か。
500km/hの瞬間も驚くほど身体に負担がない。
窓から見える景色も流れるように早く、
リニア同士のすれ違い(つまり1000km/hのすれ違い)は一瞬!! F1並み!!!!

 

 

 

 

 


ワーーーーープ!!!!


 


リニアの車輌には、運転席が無くその代わりにカメラがあるのもなんだか不思議。
車体側面に搭載された超電導磁石と地上に設置したコイルとの間に生じる磁力で、
車体を浮上させて走るという。

 

 

 

 










リニアが開業される2027年には、どんな生活スタイルに、どんな景観になってるんだろうなぁ。

 

新幹線とリニアを満喫したあとは、旅のお土産を買いに「ミュージアムショップ」へ。 
ここでしか手に入らないオリジナルグッズをはじめ鉄道グッズが盛りだくさん!! 
店長の森田一さんに伺った人気の商品は?

 

 

 

 


お菓子はリニアのパッケージに入った 「超電導リニアMLX01-1 キャラメルポップコーン」!
袋を開けた瞬間、甘~い香り♪




引退間近の新幹線300系のグッズの中から。
行き先の方向幕が変えられてしかも光る「300系新幹線 方向幕キーチェーン」!
中田美香さんへのお土産はコレに決まり!!




森田さん、ありがとうございました!




スタッフも帰りには自分用のお土産も。みんな鉄ちゃんに!!
それもこれも、そもそもの火付け役は鉄ちゃんスタッフのクボさん。
帰りの新幹線でクボさんに「リニア・鉄道館」限定発売の鉄道模型を見せて頂きました…って、
たしか前回の大宮でも似たような光景が!?…(笑)。 [注:大宮編の旅日記を参照]
しかも取材当日、みんなに迷惑かけないように前日に購入していたという…素敵なお心遣い。
家に帰って目を細めてひとしきり眺めてから飾ったんだろうなぁぁぁ…。

 

 

 

 


クボさんの鉄道模型コレクションに仲間入りした、 「モハ52形式電車」と「クモハ165形式電車」。






同形式の車輌ではなく、実際に展示されている車輌が型番まで、
しっかりとNゲージ化されているのだ! by.メルシー



 

ここからは私が気になった車輌を紹介!!!!!!
(この辺りから、神田さんも完全に鉄子ですっ! by.メルシー)

 

「オヤ31形式建築限界測定車」
は、車体の周囲の羽根のような接触式センサーで走行しながら、
建築物に支障しないか測定してくれる縁の下の力持ち。
ネイティブアメリカンのように羽根やカンザシをつけたようなこの子のことを、
「花魁(おいらん)」と呼んでいましたが…(笑)

 

 

 

 





 

縁の下の力持ちでいくと、今回一番インパクトがあったのが、この黄色い新幹線!!
「ドクターイエロー」と愛称がついている。
新幹線の安全運行を保つために、走行しながら架線、信号、軌道の検査・測定を行う、
事業用の新幹線電車。
0系新幹線をベースに制作。
やっぱりこのフォルムが好き♪
走ってる姿を見たら幸せになれるとかなれないとか??? 「幸せの黄色い新幹線」…。

 

 

 

 

 

 









車内には各種の測定装置が搭載。 天井には架線測定用の観測窓とカメラが設置。



 

木の内装に一目惚れ!!
すっかりお気に入りになった
亜紀loveの「モハ1形式電車」
車体も葡萄色に赤のラインで素敵。
大正11年に誕生したこの子が街を走ってる姿、見てみたい!!

 

 

 

 

 







すっかり鉄子????


 

たくさんの車輌に触れ、体験して胸いっぱいでしたが、こちらもえらく感動!!
鉄道ジオラマ!!
しかも東京~大阪間の東海道を再現!! 中央には名古屋駅はもちろん、
街並みもまるで本物のように再現されています。

 

 

 

 

 


迫力ある名古屋駅。



東京周辺の場所では東京タワーと東京スカイツリーが!



JR東海の浜松工場も再現! 工場内にはN700系新幹線が!



ありました、「リニア・鉄道館」!



なんと、ラストランの装飾ステッカーが貼られた300系まで!



海の中には浦島太郎と竜宮城が! この様な隠しアイテムもいっぱい!


 


なんと!! 特別にジオラマ制作&メンテナンスルームに入れて頂き、
更にバックヤードにまで潜入させて頂き大感激!!
クボさんが本当にイキイキして少年のようになっていて、
スタッフみんなから、
「ここに就職すればいい」「なんならここに住めばいい」くらいのことを言われていました。(笑)
よーくみると楽しい仕掛けもいっぱい。季節ごとにサプライズな演出もあるそうですよ♪

 

こうして“にわか鉄子”状態で行った私でしたが、
想像をはるかに超える心の疼きっぷりに我ながらビックリ!!
島秀雄コーナーもしっかりチェックし大満喫。
鉄道の歴史を通して、そこに関わってきた人たちの想いを知り、
日本の歴史そのものに触れたような気がしました。
いかに鉄道が私たちの暮らしに寄り添い必要不可欠なものかと再認識。
「リニア・鉄道館」は家族・友人・恋人で旅の想い出を語り合ったり、
お孫さんに「おじいちゃんの時代はな…」と語れる心を繋ぐ場所です。
核家族化し温もりあるコミュニケーションが無くなりつつある今、
とても豊かな風景に感じました。
それは鉄道がいろんな“人の想い”を乗せてきたからでしょう。
今までも、今も、これからも。

 

3月17日のJRダイヤ改正を目前に、
前日の16日に引退する「東海道・山陽新幹線」の100系と300系。
2008年に初代の0系新幹線が引退してから、わずか4年で二代目・三代目の同時引退。
それだけ新幹線の技術が進化しているとわかってはいても、なんとなく淋しい気がします。

 

「将来は、リニアと新幹線を使い分ける時代になる。
科学技術の発展と同時に、鉄道もどんどん発展を続けていくと思う。
そして人間の生活もより便利になると思う。」と上野さん。
蒸気→電気→電磁石と世界に誇る技術が進化し便利を手にするようになっても、
鉄道がいろんな“人の想い”を乗せていくことには変わらない。
リニアの時代の自分は…!? と想像しつつ、
何十年後も「リニア・鉄道館」で孫の手をひくご老人の姿があればいいなと心から願い、
改めて“豊か”とは何か考えるきっかけとなった貴重な旅でした。

 

私の想いをのせて走ってくれた
300系、ありがとう。

 

 

 

 

 


3月16日のラストランまであと少し!
現在、300系にはラストランの装飾が施され、最後の仕事に付いています。
【写真提供:JR東海】










ちなみに東京駅では、既に連日こんな感じに!



 

≪オフショット≫

「金城ふ頭駅」にあった、あおなみ線の遊具…。
N700系の運転席より、こっちの方がお似合いかも…。

 

 

 

 





 

☆写真の中には、ロケ時だけでなく下見時等のものも含まれています。ご了承ください。