YAJIKITA的、新東名ドライブMAP!御殿場~新静岡|旅人:工藤彰乃

2012-07-06

 

今回の旅は、4月14日に一部開通した新東名高速道路をドライブしました。しかも!日産の電気自動車リーフでのドライブです。
新東名高速道路を走るのも、電気自動車に乗るのも初めてで、ワクワクしながら出発です。

 

 

 


EVCARの日産リーフでドライブ!

 

 

 

始めに立ち寄ったのは「平和公園」。みなさん、東名高速道路の御殿場付近から白い塔が気になった、ということはありませんか?私は、あれは何だろう??と思ったことがあります。そこで、御殿場ICを降りて向かってみました。

 

そこが「平和公園」。御殿場市出身のスーパーマーケット三徳の社長が私財を投じて開いた公園で、白い塔の正体は「仏舎利塔」でした。仏舎利塔にはインドのジャワハルラール・ネル首相から贈られた仏舎利が収められているのだそうです。

 

 

 


平和公園

 

 

 

近くに行ってみると、思っていた以上に大きな建物で、中心には金色の仏像がありました。すぐ下に立っている人と比べると、仏像もとても大きいことがわかります。
箱根観光の途中に立ち寄る東アジアの観光客が多いということで、この日も大型のバスが3、4台止まっていて、私たちの周りには東アジアの人たちが大勢いて、日本じゃない国にいるみたいでした。

 

公園は木々が沢山あり、緑の中にいると癒されます。心地のよい高台で(この日は霞んでいて見えなかったのですが)天気のよい日には富士山が見えるということでも有名なのだそうです。また、桜やツツジの名所で開花の季節は違った絶景が見られるという自然あふれる公園でした。

 

 

 


雲が取れれば絶景の富士山が…。

 

 

再び新東名高速道路に乗って「NEOPASA 駿河湾沼津」で休憩。
今までのサービスエリアとは違い、白とブルーが基調の明るい外観で驚きました。新東名高速道路の中で上下線ともに海を見渡せるエリアで、テラスから駿河湾を一望できる絶景のサービスエリアです。

 

 

 


NEOPASA駿河湾沼津からの眺望

 


NEOPASA駿河湾沼津

 

 



館内の「ロコマルシェ」には近郊でとれた野菜が並んでいて、それぞれに生産者の名前が書いてあります。壁をみると生産者の写真と名前があり、この方が作ったんだとすぐに分かります。もちろん、駿河湾直送の魚も並んでいます。買い物だけでなく地元の名物も、できたてのスイーツも味わうことができるというので…、まずは、牛タン「しおや」さんへ。静岡牛タン、知ってますか?

 

メニューには静岡県の銘柄豚肉を使ったものや、ハンバーグもありましたが、ここは限定の「特選牛タン定食」をいただくことにしました。
目の前にきた牛タンは、肉厚でおいしそう!特徴的なのは、わさびをつけて食べるところ。小さな卸し金を使って自分でわさびをするのも嬉しいですね。牛タンに巻いて食べてようとすると、なかなか巻けないくらいの厚みです。やっと口の中へ運ぶと肉のうまみとわさびの香りが広がって、と~っても美味しかったです。ご馳走様でした。

 

 

 


特選牛タン定食

 

 

 

食事のあと、再び館内をブラブラしていたら、人が途切れないお店を発見。行ってみると「たまごや」というお店。ロールケーキなどもありますが、プリンに目を奪われます。
卵の殻の形の容器に入ったもの、小さな牛乳ビンに入ったもの。そして、小さなマヨネーズ…?と思ったら、これもプリンのようでビックリです。やっぱり気になったら食べてみましょう。

 

 

 


マヨネーズ?プリン?

 


手軽に美味しい!

 

 

 

お店の方に聞いてみると、ドライバーの方も食べやすいようにということ。なるほど、これなら途中で蓋もできるし食べやすい。運転中ではないですが、チューと吸ってみると卵の味がしっかりとしていて、濃厚なカスタードクリームのようで美味しい!!でも…、周りから見ると、ただのマヨネーズ好きにしか見えない。このスタイルはインパクトがあって、味とともにお気に入りになりました。

 

 

 

満足したので、またまた出発。続いて向かったのは、新富士ICから車で15分くらいのところにある「富士宮やきそば学会アンテナショップ」。みなさんご存知の「B-1グランプリ」の第1回、2回の優勝を誇るB級グルメの元祖です。

 

富士宮やきそば学会の小林さんにお話を伺いました。
「富士宮やきそば」は、もともと駄菓子屋さんで生まれたもので、地元の方たちには慣れ親しんだやきそば。そんな富士宮やきそばには12の特徴があるのだそうです。

 

 

 


富士宮やきそば学会の小林さん

 

 

 

最大の特徴は、市内にある4つの製麺業者の富士宮やきそば蒸し麺を使用していること。
一般的な焼きそばの麺は、製造工程で蒸した後に一度茹でるのですが、富士宮やきそばの麺は茹でずに急速に冷やして油で表面をコーティング。そのため、他の麺に比べて水分が少ないので独特のコシが生まれるのだそうです。海外のイベントで出店した際には、アルデンテと表現されたというのも興味深いお話でした。

 

 

 



 

 

 

それ以外には、炒めるときにラードを用いる。焼きそばに加えるのはラードを絞ったあとの肉かす。イワシの削り粉(だし粉)をふりかける。キャベツは富士宮の高原キャベツ。水は富士山の湧き水を用いる。などなど…

 

 

 


B級グルメの元祖!

 

 

お話を聞いている間もずっと美味しそうな香りがしていて、また食欲をそそられて(笑)
早速作っていただくと、これも特徴の一つ「厚くて大きな鉄板で強い火力で焼いている」やきそばから、ジュ~という音とソースの食欲をそそる香り。なんともたまりません。
削り粉がかかると更に香りがよく、食べると口の中に美味しさが広がります。お話の通り麺にはコシがあって独特の食感がクセになりました。また、行きたいです。

 

続いて立ち寄ったのは「NEOPASA 清水(下り)」。落ち着いた雰囲気の外観です。お話を伺った中日本エクシス(株)の山崎さんからガレージをイメージしていると聞いて納得。NEOPASA清水はドライバーやライダー向けの製品も豊富にある、今までの高速道路にはない店舗展開が特徴的なサービスエリアなのです。

 

 

 


中日本エクシスの山崎さん

 





 

 

 

中に入ってみると、さすが!驚くことに車が展示してあります。別の入り口近くにはバイクも。どちらも格好いい車&バイク!展示場のような館内は全体的にモダンな印象です。バイク用品の「クシタニ」に入ってみると、ライダースジャケットの種類も豊富で本格的。一枚6万円、8万円の皮のジャケットもあって、バイクに乗らない私はビックリです。奥に進むと富士耐久レースに出場したプロのライダーの方が実際に来ていたつなぎも販売されていて、バイク好きには堪らないお店なんじゃないかと思いました。

 

 

 


「クシタニ」の店内

 

 

 

もちろん、車やバイク関係だけではなく一般向けのお店もあります。
「ユナイテッド・アローズ」がプロデュースしているフレンチトースト専門店「LONCAFE」や「ビームス」の新しい業態の軽食、雑貨を扱う「レムソンズ」。休憩するにはピッタリのCAFEも、フードコートも充実。車の絵がついた子供服や、車のシートベルトを使用したカバンもあって、見ているのも買い物をするのも楽しいサービスエリアでした。

 

そうそう、NEOPASAに立ち寄っている間に、日産の電気自動車リーフを充電していると、横を通る人たちが興味深そうに見ているのが印象的でした。やっぱり皆さん、どうやって充電するのか気になりますよねぇ。私も今回、乗った印象「本当に静かな発進、すべるような加速」はもちろん、充電の仕方もわかって勉強にもなったし嬉しかったです。さぁ、そのリーフで再び移動。

 

 

 


NEOPASAで急速充電

 

 

 

続いてやってきたのは「駿府匠宿」です。静岡の伝統工芸が体験できる施設で、歴史や伝統工芸を学んだり地元のお土産を買ったり、お食事も出来るので家族でゆっくりと訪れるにはピッタリなのでは、と思います。

 

 

 


駿府匠宿


塩谷さんから駿府匠宿のご説明を…。

 

 

 

ギャラリーには駿河雛人形や、駿河竹千筋細工、
漆器、羽子板などが飾ってあり、静岡にはこんなに伝統工芸品があるのだと知ることができ、芸術にふれる事ができます。また、その伝統工芸品を自分で作ることができるので、お子さんの夏休みの課題にはピッタリ!もちろん、大人も楽しめます。ドキドキ、ワクワク出来てお薦めです。

 

私が体験させていただいたのは「駿河和染」の絞染。一番簡単なハンカチの、一番簡単な柄にチャレンジです。

 

 

 

 





 

 

 

まず、真っ白なハンカチを角の部分からクルクルと巻きます。その細長くなったハンカチを半分に折って、更に折りたたみ、輪ゴムで3ヵ所留めるだけ(均等ではなく、少し幅を変えて留めてみました)。その後は、ゴム手袋をして藍染の染料のなかでグルグルと向きを変えながら握ってハンカチの中に染料を染み渡らせます。出来上がりは藍色なのに、液体はよく見ると深い緑で、ハンカチも確かに緑っぽい。この色が酸化して藍色になるのだそうです。

 

 

 


酸化する前は、緑色…。


はい出来上がり!

 

 

 

作業の間、私のハンカチはちゃんと染まっているのか、柄が出来るのか、不安で仕方なかったのですが、漆畑さんの大丈夫だという言葉を信じて、教えていただいた通り1分30秒握り、また時間をおいて1分30秒。その後も水で洗ったり、色落ち止めの液につけたりしていくと、色が変わっていきました。そして出来上がったハンカチをみて感動!!!

 

すごくないですか!?ハンカチを巻いた中心部分の色が少し薄いのも、ゴムで留めた位置を少しずらしたのも味になって出来上がっています。一番簡単なものでこの喜びですから、もっと凝ったものを作ることが出来たら、どんなに素敵なのかと思いました。
時間があれば体験できるそうなので、ぜひ皆さんも芸術品を作ってみてください。

 

今回の旅、興味深かった新東名高速を走ることができて、NEOPASAも満喫できて、静岡の楽しさも知ることができて、最高の楽しい旅になりました。新東名高速だからこそ時間短縮が出来る!というスポットも増えたので、行きたいところはまだまだあります。
みなさんも新しい道と途中の休憩も楽しみにドライブに出かけてみてくださいね。