YAJIKITA的、新東名ドライブMAP!新静岡~浜松SA|旅人:工藤彰乃

2012-07-12

 

今回の旅は、4月14日に一部開通した新東名高速道路を新静岡からドライブ!しかも、日産の電気自動車リーフでのドライブです。新東名ができたことで、途中の観光もしやすくなったとのこと。活動範囲がどう広がるのか楽しみです。

 

 

 


急速充電の仕方も慣れてきました

 

 

新東名高速の道路はとてもスムーズにドライブできます。道も広くてカーブも緩やか。左右に見える景色を見ると、道路がとても高いところにあるのがわかりました。

 

まずは、新しいサービスエリアの「NEOPASA 静岡」に立ち寄りました。
静岡県の中心にあるサービスエリアで、県内各地の特産品や名物が楽しめるところ。環境に配慮した取り組みをしているエコモデルエリアとして整備されているそうです。

 

 

 


分かりづらいですが富士山やってます。


ガンダム萌え~(男性スタッフ)

 

 

 

館内には「しずおかマルシェ」があって、日本一高い富士山、日本一深い駿河湾をコンセプトに、たくさんのお土産がならんでいます。そんな中で目を引いたのは「プラモデル」。 


プラモデル??お土産ものにプラモデルなんて…と思っていながら進んでいくと、なるほど!バンダイ直営のお店があります。「機動戦士ガンダム」の世界観を取り入れた「STRICAT-G」というお店です。店内には、ガンダムのシンボルの星マークのついたTシャツやジーンズ、キーホルダーや名刺入れといった小物もありました。ガンダム好きにはたまらないんだろうなぁという商品が並んでいました。好きな方はぜひお立ち寄りを!!

 

その向かい側にはフードコートがあり、静岡ならではの黒はんぺんの入ったうどんや、駿河湾産の海鮮を使った丼などがありました。ということで…、「桜えび丼」をいただきました。桜えび大好きなんです! 


丼には桜えびが贅沢にのっていて感動です。食べると、エビの香りと甘みが口の中に広がります。まだお昼前でそんなに食べられない…と思っていたのに、ペロッと平らげました。本当に美味しかったです。他にも、しらすがのっている丼など種類もいろいろあったので、次は何を食べようかと考えながらフードコートを後にしました。

 

 

 


駿河丸で…。


「桜エビ丼」を…。

 

 

お腹いっぱいで建物の外に出ると、「富士山高原いでぼく」の看板が目にはいりました。やっぱり、食事の後はデザートですよねぇ。濃厚なミルクの味ですが甘すぎず、さっぱりと食べられました。今度こそ、本当にお腹いっぱいで出発です。

 

 

 


実は、まだAM10時…。

 

 

 

 

つづいて向かったのは、島田金谷ICから15分ほどのところにある「お茶の郷」。牧の原台地にある「お茶の郷」は、周りに東洋一といわれる牧の原大茶園が広がっていて、お茶の博物館をはじめ、気軽に茶道体験ができる茶室、お茶を使ったお土産が買える売店やレストランがあるお茶三昧の施設です。

 

 

 


「牧の原台地」の中にある「お茶の郷」

 

 

 

 

館内を西村美怜さんに案内していただきました。美怜さん(親しみやすい方で、ずっと西村さんではなく美怜さんと呼んでいたので、ここでもそう書かせていただきます)は、元気でカワイイ方。お祭りの時には1000人もの人たちが着るという茶摘の格好が素敵でした。実は、ちょっと着てみたかったなぁと思ったりします。

 

 

 


元気でかわいい美玲ちゃん!

 

 

 

まず、案内していただいのは3階。ロビーはガラス張りで目の前には広大なお茶畑があり、茶摘みの時期ということでトラックに大きな袋を積んでいる方たちがみえました。この景色だけでも、お茶畑に来たんだなぁとしみじみ感じました。晴れているときには富士山がみえるそうです。

 

すぐ横でウェルカムティーをいただいて「世界の喫茶」エリアへ。月によって変わるというウェルカムティー、この日は「東方美人」でした。女性にとって名前も魅力的なこのお茶は、台湾茶で青茶(ウーロン茶)の一種。紅茶に近いお茶で香りがよく、とても美味しいお茶でした。

 

「世界の喫茶」はとても興味深いところでした。
最初の部屋は、中国の明の時代につくられた茶館のスペースが再現されていて、丸いテーブルの上に中国の茶器もならんでいます。中国の人々がこういう場所でお茶を楽しんでいるんだと想像できます。

 

 

 

 



 

 

 

 

となりの部屋へ進むと、今度はトルコのレストラン。トルコではロシア式の湯沸かし器サモワールを使って紅茶を飲むというのですが、サモワールを見たのは初めて。 


下の段にはお湯が入っていて真ん中では温められるようになっています。その上のポットには濃い紅茶をいれておきます。飲むときはガラスのコップに紅茶をいれ、下の段についている小さな蛇口のようなところからお湯をいれて、それぞれ好みの濃さにして、甘くして飲むというものでした。なんとなく分かります?サモワール、使ってみたいです。

 

その隣に進むと、ネパール チベット族の民家が再現されていました。50センチほどの筒のなかにお茶をいれ、そこへ塩とバターをいれて真ん中の棒を上下に動かして混ぜて作るという、バター茶を飲んでいるのだそうです。高地に暮らす人々にとって大切な栄養補給だと聞いて驚きました。今まで知らない世界をのぞくことが出来て楽しかったです。

 

2階へ降りると、今度は日本の茶器などがならんでいます。ここでは日本茶をサービス。ちょっと渋みのある日本茶を飲むと、落ち着く感じ。やっぱり、日本人だなぁと感じた瞬間でした。「日本人のくらしとお茶」と題されたスペースの展示の中で特に印象深いのは、沖縄の那覇の「ブクブク茶」や島根県の出雲の「ぼてぼて茶」、新潟の糸魚川の「バタバタ茶」など、泡立てて飲むというお茶。日本にもまだまだ知らないお茶や飲み方があるのだと知りました。また展示の他に、壁にはお茶の歴史の年表があって、歴史を学ぶと更にお茶は奥の深い興味深いものになりました。

 

歴史を学んだ後は、1階の渡り廊下を通って茶室へ。千利休の弟子である小堀遠州の茶室と庭園を復元したということです。入り口から奥の部屋へ行くにしたがって天井を高くし、見た目に実際の広さ以上の奥行きを出してあったり、障子の取っ手の部分が扇形やひょうたん形だったり、小堀遠州こだわりの茶室になっていました。 


庭には池があり、周りには桜や紅葉などが植えられ、春夏秋冬が表現されているという情緒ある日本庭園でした。千利休の茶室との違い、小堀遠州のこだわりなど細かく知ると、また見方が変わり、先ほどの歴史とのつながりも含め、ますます興味深くなりました。

 

 

 





 

 

 

茶室の奥には、向峯居という平安時代の神殿造りの建物があり、ここで歌会などが行われたのだそうです。向こうに富士山(峯)が居るという意味で名づけられたという向峯居は、池の中に立っていて、風が気持ちよくぬけていく居心地の良い場所でした。

 

 

 

 



 

 

 

 

茶道体験をさせていただきました。レポーターという仕事ですし、いつも話しつづけている私にとって、この静かな空間は特別な感じ。すぐ横の池で、鯉がはねた時の水しぶきの音が響きわたります。お茶の先生に教えていただきながら、お菓子や点てていただいたお抹茶をいただきました。私が思っていたより苦みが少なく香りの高い抹茶で美味しかったです。優しく丁寧に、どうしてこのような動作をするのか意味まで教えていただき、ありがとうございました。とても勉強になり、日本女性として茶道はたしなんでおきたいと思った大切な経験でした。

 

 

 


結構なお点前でした。

 

 

 

それから茶畑へ向かいました。今の時期は2番茶だということで、茶摘みを体験させていただきました。葉のどこから摘むかを教えていただき、摘んだ葉の香りを確かめてみると、青々としたお茶の香りがしました。体験用の袋にいっぱい摘んで持ち帰り、美怜さんお薦めの天ぷらにしていただきました。しかも、博物館の中で自分で石臼で挽いた抹茶を抹茶塩にして!口の中にお茶の香りが広がって、天ぷらなのに後味さっぱりでとても美味しかったです。お茶の世界は深くて美味しい!また行きたいです。

 

 

 





 





 

 


ホントに「お茶っぱのてんぷら」作りましたよ!

 

 

つづいて向かったのは「はままつフルーツパーク」です。新東名高速 浜松SAのETC専用のスマートICからは車で10分、とてもアクセスの良い場所です。日本と熱帯、亜熱帯の果物が160種、約4300本がある広い敷地の中には、レストランやフルーツの形のアスレチック遊具もあります。これから夏の時期には、すぐ横にある都田川で水遊びも楽しめるというので、夏休みに家族で出かけると楽しそうな場所だと思いました。

 

 

 


はままつフルーツ―パーク

 

 

 

私たちが訪れたとき(6月末)は、すもも、もも、なしが収穫時期。7月~8月にかけてはぶどうやブルーベリーも収穫できるそうです。早速、収穫させていただくため、園内を移動。その途中、カキ園やリンゴ園、ミカン園、ウメ園、キウイ園などさまざまな果物の木が植えられていました。本当に広い!そして種類が多いことに驚きました。

 

そしてやってきたのが「すもも園」。中に入るとたくさんの家族連れやカップルで賑わっていました。すももは、全体が赤くなっている実を手で軽くひっぱるだけで収穫できます。小さなお子さんも楽しそうに収穫しています。私も赤い実を探すのに一生懸命に!収穫する嬉しさも加わって時間が立つのを忘れてしまうほどでした。子供だけでなく大人も夢中になります。

 

 

 


坂下まゆみさんにご指南を…。


たわわに実った「すもも」

 

 

 

 

それから、隣にある「もも園」へ。同じく、色づいた桃を探して収穫。とれたての桃から甘い香りがしていて、今すぐにかじりつきたいくらいです。

 

 

 



 

 

 

 

そして、ビニールハウスの「なし園」にも。ビニールハウスのなしは、全体の色がベージュに色づいているくらいがよいとのことでしたが、全体が茶色っぽいし、いいのでは?と聞いてみると、まだマダラで緑の部分が多かったりして…うまく見つけられず、これまたムキになって探してしまいました。

 

 

 



 

 


収穫したフルーツは(種類にもよって値段も違いますが)、重さで値段が決まり、収穫したものを買って帰ることが出来るので、満足すること間違いなしです。買った後は、もちろんその場で食べることも出来ます。自分で収穫したすももをガブリ!とすれば、感激!!
とても甘くてみずみずしくて、何個でも食べられる美味しさ。心もお腹も大満足でした。

 

 

さて、再び新東名へ戻り今度は「NEOPASA 浜松」へ。楽器の街としても知られている浜松らしく、外観はピアノをモチーフに。入り口近くに立っていると、どこからか音楽が流れてきます。しかも、次々といろんな曲が。見渡してみると、小さな子供たちが順番にボタンを押しています。後でコンシェルジュのさんに話を聞いてみたところ、ピアノの鍵盤をかたどったオブジェがあり、鍵盤を押すと押す場所によっていろいろな曲が流れるようになっているようです。さすが音楽の町ですね。

 

 

 


「NEOPASA浜松」のコンシェルジュの福海菜津子さん

 

 

 

 

館内には、ミュージックスポットと呼ばれるスペースがあり、中へ入るとグランドピアノが飾ってあります。また、電子ピアノや電子ドラムエレクトーンには、それぞれヘッドフォンがついているので、それをつけて演奏を楽しむことも出来ます。サービスエリアで楽器に触れ合えるのは新しいですよねぇ。

 

 

 



 

 

お土産には、三ケ日でとれたみかんを使ったお菓子や、桜えびや抹茶を使ったお菓子も数々。みかんのバームクーヘンは興味深くて買って帰りました。もちろん、美味しかったです。 


「ハースブラウン」の、見た目も可愛いみかんの形をしたみかんパンも、隣のメロンパンも買って行く人が絶えなかったので、次は買ってみたいです。「浜松ぬくもりの森」のソフトクリームには長い行列もできていて、私の食欲は刺激されっぱなしでした。休憩とともに美味しいものを探したり、お土産を楽しむのにも最高です。

 

 

 



 

 

 

新東名は走りやすいし、休憩で立ち寄るNEOPASAも楽しめるし、今まで寄り道するには遠かった場所も気軽に立ち寄れるし、と楽しさが広がる旅となりました。 


日産リーフで充電するために、のんびりと休憩できたのも新鮮でした。 


みなさんも時間に余裕をもって出かけてみては?新東名高速道路は目的の場所に移動する道としてだけでなく、休憩も寄り道も楽しめる新しい旅のスポットですよ。

 

 

 


NEOPASA浜松(上り)